芝居とキネマ 3(2)

芝居とキネマ 3(2)

:1926-02:大阪毎日新聞社

3-2

漂泊人

“The Wanderer.

A Paramount picture

バクダリトの盗賊の監督

ラオール・ウォルシュ氏作品

グレタ・ニッセン嬢 主演

アーネスト・ターレス氏

ウォレス・ビーアリイ氏 助演

➖

「人でなしの女」

サロス映畵社輸入

仏シネマトグラフ映書

佛園西の名監督マルセル・レルビエ氏の作品

日本の高級ファン諸君から、

映界の神様の如く云はれている。

「嘆きのピエロ」や「美はしの王子」

名高きシャツク・カーランの主演映書です。

構成派の舞量装置と、巧みな光の階調が、

先つ我等の眼を驚ろかします。

日本公開の上は、

多くの波紋をわが映書界へ投げるでしょう!

➖

「ワンダラー」

上山草人

「バグダットの盗賊」に出演して認められ、

パラマウント社の大作「ワンダラー」で、

コダヤの贅石商を演じて成功した。

唯一の日本人俳優

その特殊な性格表現を重宝がられて、各社から引ツ張り凧となった。

今やアメリカに残った唯一の日本人俳優として万丈の気を吐いて居ります。

その最新出演映蓄の敷場面が到着致しました。

比に紹介いたします。

➖

「シービースト」(海獣)

ワーナーブラザース社が今春早々発売

ジョンバリモア主演「シービースト」(海獣)の一場面です。

物語りは白鯨にまつわる悲熱を取扱つたもの。

陰陽師フェドーラ(上山草人)

これは大風雨の中、陰陽師フェドーラ(上山草人)の囁く妖言にまどわされる。

老船主(ジョン・バリモア)が、狂気の如くなる。

劇のクライマツクス

此の場面撮影の際には、山の如き怒濤が、

幾度か草人とバリモアの頭上を超えた。

電無技師とカメラマンは梅中に落ちて瀕死、

バリモアは肋骨を折り、病院へはこばれた。

草人は船酔と寒さのため、五日せき込んだ。

右が陰陽師フェドーラ 上山草人

左が老船主  ジョン・バリモア

(上)同じく捕鯨船の陰陽師フェドーラに扮した上山草人

此の写真は、芸術写真大家ウイリアム、モーチンセン氏が撮影したもの。

➖

お姫様に幸運

「レディラック」(お姫様に幸運)

パラマウント映画

フランス外交官に扮した上山草人。

モンテカルロの姫君に扮した

グレターニッセンです。

これに依つて

草人は「東洋人以外の役をも演じて見たい」といふ希望をやつと達成した。

➖

黄金の旅路「ゴールデン・ジャーネー」

バラマウソト社が超特作映として横影中の「ゴールデン・ジャーネー」(黄金の旅路)

主役のトルコ大帝ハーラン・アル・ラシッドに扮した上山草人。

➖

「黄金の旅路」

お越しになつた朝香宮殿下

映画の都ハリウッドへお越しの節

パラマウント社スタデオで、

「黄金の旅路」の撮影をご覧になりました。

左から、

トルコ大帝に扮した邦人俳優上山草人。

監督ラウル・ワルシュ氏

日本の朝香宮殿下、

モンテカルロ姫君役の女優グレタ・ニッセン

大橋ロサンゼルス領事、

後は、町の若者に扮してみるウキリアム・コーリア第二世です。

➖

 「金魚娘」コンスタンス・タルマツヂ――(フアースト・ナシヨナル映畫) /
ポーラ・ネグリ――(パラマウント映畫)/
「踊り狂ふ人々」マツヂ・ベラミー――(フォックス映畫) /
「漂泊人」――(パラマウント映畫) /
「我が子」ナジモウ――(ファースト・ナシヨナル映畫) /
「青春時代より歌は響けり」――(ドイツ・エメルカ映畫) /
「曠原の志士」エス・ハート――(ユナイテツト映畫) /
「ステラ・ダラス」ベル・ベネット――(ユナイテツト映畫) /
「愁ひの明星」――(ワーナー・ブラザーズ映畫) /
「スポーツ生活」バート・ライデル――(ユニヴァーサル映畫) /

  • 「イーグル」のヴァレンチノ――(ユナイテツト映畫) /

  • 「メリー・ウイドウ」メエ・マレイ――ジヨン・ギルバート――(メトロゴールドウ井ン映畫) /

  • 「亞細亞の光」――(ドイツ・エメルカ映畫) /

  • 「魔保露詩」森靜子、阪東妻三耶――(妻三郎プロダクシヨン) /

  • 或る觀客の要求三木俊 /

  • 「ベン・ハー」の出來るまで永田都志夫 /