💡理研、トポロジーの変化に伴う巨大磁気抵抗効果を発見      20171007

💡理研、トポロジーの変化に伴う巨大磁気抵抗効果を発見 20171007

理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター、東北大学金属材料研究所の共同研究グループは、磁性層と非磁性層を交互に積み重ねた「トポロジカル絶縁体」積層薄膜を開発し、磁気抵抗比[2]10,000,000%を超える、非常に巨大な磁気抵抗効果を発見しました。
エネルギー損失を伴わない電子の輸送現象として超伝導が有名ですが、近年、物質中の電子状態をトポロジーによって特徴づけたトポロジカル物質においても、エネルギー損失を伴わない「トポロジカル電流」を流せることが分かってきました。こうしたトポロジカル電流は、室温で利用できる可能性もあり、世界中で活発に研究されています。
また、本研究で開発した積層薄膜試料と局所的磁気制御技術を組み合わせることにより、再構成可能なトポロジカル端電流回路を設計できると考えられます。さらに、超伝導体などとの積層構造を実現することで量子コンピューティングへの応用にもつながる

理化学研究所

http://www.riken.jp/pr/press/2017/20171007_1/