東北大学:マラリア重症化機構を解明:原虫蛋白質同定に成功(動画):
Tohoku Univ:Elucidate malaria progression:identification of protozoan proteins:
东北大学:疟疾进展机制的阐明:原生动物蛋白的成功鉴定
【研究の概要】
マラリアの病態重症化は、「赤血球に感染した原虫から放出される蛋白質」に起因します。
原虫蛋白質は、
- 感染赤血球の細胞質に放出され、
- そして、感染赤血球内に蛋白質輸送を司る複合体を形成、
- 赤血球表面に、マラリアの病原性決定因子を輸送します。
東北大学:研究グループ
複合体の構成蛋白質(この蛋白質輸送を司る)について、網羅的なネットワーク地図を作製しました。
- 原虫及び宿主蛋白質の局在解析、
- ノックアウト原虫の作製等を行い、
- マラリアの病原性に関連する原虫蛋白質の同定に成功しました。
この研究成果:
この研究成果は、マラリア感染赤血球内での「原虫と宿主との間の複雑な攻防に光を当てる」だけでなく、
数多の輸送蛋白質の相互作用(熱帯熱マラリアの病原性を規定する)のデータセットを提供するものです。
本研究成果をまとめた論文は、2019年9月27日にセル出版の『iScience』に掲載されました。
研究成果 -TOHOKU UNIVERSITY-
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2019/10/press20191030-02-MA.html