デンマークのオーステッド:風力発電株が大幅下落
Denmark’s Ørsted: Wind power stocks plummet
丹麥Ørsted:風電股大幅下跌
・米国の発電コストが高騰、121億クローネの減損を計上
・トランプ氏が、風力発電向けの土地貸与停止を決定
Bloomberg掲載記事からSummaryをお届けします。
トランプの大統領令:
トランプ大統領は、「大規模風力発電で、連邦政府管理の土地の貸与を停止する」と表明。
今後、「連邦政府・土地貸与を停止する方針」を示した。
デンマークのオーステッド:
世界最大級の洋上風力発電事業者であるデンマークのオーステッド。
1月20日、2024年・第4Q、121億クローネ(2600億円)の減損を計上した。
米国の洋上風力発電施設で、建設コスト増加が顕著だ。
マッズ・ニッパーCEO:
減損の計上と施設建設を巡る状況は、非常に残念である。
1.再生可能エネルギーで、米国の増大する電力需要を満たしたい。
2.わが社の風力発電は、全米で数千人の雇用を創出できる。
「サンライズ」風力発電プロジェクトのコスト高騰
米国の金利上昇など、さまざまな要因が減損につながった。
ロングアイランド東岸沖の「サンライズ」風力発電プロジェクトのコストが急上昇した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-21/SQF3TDT1UM0W00
欧州の風力発電:洋上風力関連株が軒並み下落へ
ロイター掲載記事からSummaryをお届けします。
トランプ氏の土地貸与停止命令:
1月21日、株式市場で、欧州の風力発電関連株が軒並み下落した。
1月20日、トランプ米大統領が、「洋上風力発電事業向け土地貸与を、停止する大統領令」に署名した。
デンマーク・オーステッドの悪夢:
この日最も下げきつかったのはデンマークのオーステッド。 株価は17%下落した。
米国最大の洋上風力発電施設である「サンライズ・ウインド」
1.プロジェクト・コスト増と計画遅れが、失敗の原因だ。
2.オーステッドは、現在無価値の資産を米国で保有している。
欧州の風力発電関連株:軒並み下落
1.ポルトガル:EDPレノバベイス(EDPR.LS)が、1.6%の下落。
2.ドイツ:RWE(RWEG.DE)が、0.5%の下落。
3.ノルウェー:エクイノールが、2.2%の下落。
風力タービン製造:ベスタス(VWS.CO)が、3%の下落。
イタリアのプリズミアン(PRY.MI):
1月21日、米国工場・建設計画を取りやめると発表。
同社株価は、前日過去最高値を更新したばかり。
しかし、本日一転して1%前後下落した。
洋上風力発電によるCO2削減:
洋上風力発電は、二酸化炭素(CO2)排出量削減で、期待した効果が出ていない。
1.不満足な結果が多く、プロジェクトの中止や延期が相次いでいる。
2.欧米諸国で、期待された重要な役割を十分に果たせていない。
新旧政権の政策変更:
1.バイデン前政権は、グリーン投資促進政策を通じて洋上風力発電に支援の手を差し伸べてきた。
2.トランプ新政権は、バイデン旧政権の促進政策を一変させた。
https://jp.reuters.com/markets/commodities/ECXY7RMAUJIJ5DKDTEIIZFTFFA-2025-01-22/