ダイヘン:laser-arc hybrid溶接を開発:アルミと鋼板を接合(動画):  Daihen develops laser-arc hybrid welding:joins aluminum and steel:  Daihen开发激光电弧混合焊接:将铝和钢结合在一起

ダイヘン:laser-arc hybrid溶接を開発:アルミと鋼板を接合(動画): 
Daihen develops laser-arc hybrid welding:joins aluminum and steel: 
Daihen开发激光电弧混合焊接:将铝和钢结合在一起

ダイヘン/古河電工

ダイヘンは、古河電工と、レーザ・アークハイブリッド溶接システムを開発、品質・信頼性が高い接合を提供します。

従来、アルミニウム合金「アルミ」と亜鉛めっき鋼板「鋼板」の異材接合では、溶融接合が困難でした。

2020年1月より、ダイヘンを窓口として販売を開始いたします。

Photonix 2019/2019国際ロボット展

なお本製品は、幕張メッセで開催されるPhotonix 2019(2019年12月4日~6日、古河電工ブースNo.3-47)、および東京ビッグサイトで開催2019国際ロボット展(2019年12月18日~21日、ダイヘンブースNo.青海BホールB-18)に出展いたしました。

開発の背景:

自動車車体軽量化のため、自動車部品に高強度な鋼板を適用し、板厚の低減が、図られています。

「アルミ(軽量素材の筆頭)と鋼板を、高品質に接合する溶接技術」が求められていました。

従来の技術:

アルミと鋼板の異材接合では、融点や熱伝導率といった材料特性の違いにより、溶融溶接(アーク溶接/抵抗スポット溶接)が困難とされていました。

溶融溶接:デメリット

  1. 溶融溶接では、母材への入熱が高くなり、接合部に脆弱な金属間化合物(以下、IMC)が生成。
  2. IMCを減らすために入熱を下げると、十分な接合強度を有するビード幅を形成することが不可能。
  3. つまり、「溶接による異材接合で実用的な強度を確保することは実質的に不可能」とされてきました。

今回の技術:

従来のアーク溶接に、

  1. ダイヘン独自の技術(アルミ溶接用の電流波形制御)と、
  2. 古河電工のレーザ技術(精密な入熱制御可能)を組み合わせ、
  3. 独自の溶接・接合システムを製品化いたしました。

ダイヘン:アルミ溶接用・電流波形制御技術を採用

  1. ダイヘン独自の「シンクロフィード溶接法」を改良したもの。
  2. 接合部に必要な溶融金属を極めて低い入熱で供給します。

古河電工:ビームモード制御機能付き・光学ヘッドを採用

  1. レーザーヘッドには、古河電気工業のビームモード制御機能付き光学ヘッドを採用。
  2. レーザー光による異材接合の際、最適な形状、入熱量で接合部に照射します。
  3. これにより、品質、信頼性の高い異材接合が可能になった。

レーザ・アークハイブリッド溶接システム:メリット

  1. 従来のアーク溶接をベースとしています。
  2. 現状の溶接ライン設備を使えます。
  3. 構造部材の形や生産工程の大幅な変更はありません。
  4. リベットや接着剤などを用いる異材接合方法と比べ、工程時間が半分。

さらに、溶接材料として、一般的なアルミニウム溶接に使用される5000系ワイヤを用いるため、ランニングコストを抑えられます。

株式会社ダイヘン

https://www.daihen.co.jp/newinfo_2019/news_191202.html