UAE研究所:iPS細胞を使い糖尿病を治療へ
UAE Research Institute: Treating diabetes using iPS cells
阿聯酋研究所:利用 iPS 細胞治療糖尿病
・リジェネフロとUAE研究所が共同開発
・低コストな治療法の普及を目指す
日本経済新聞掲載記事からSummaryをお届けします。
京都大学スタートアップ:リジェネフロ
1月11日、共同研究契約をUAEの研究機関などと結んだ。
iPS細胞を活用して、糖尿病の治療。法を開発する。
糖尿病は、中東地域で多いとされる。
患者負担が小さく低コストな治療法普及を目指す。
リジェネフロ
アブダビ・ステム・セルズ・センター
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)
アブダビ・ステム・セルズ・センターは、UAEの細胞医療の研究機関。
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の3者契約を結んだ。
中東地域の糖尿病患者:
中東地域では肥満や糖尿病の患者が多い。
世界保健機関(WHO)の報告:
2016年報告でば、
・UAEでは過体重の人が人口の7割を占める。
・UAEの糖尿病患者は8%いる。
・サウジアラビアの糖尿病患者は14%に達する。
1型、2型糖尿病の治療法を開発:
1型、2型糖尿病は、発症のメカニズムが異なる。
1型、2型糖尿病について、個別の治療法を開発する。
2型糖尿病の治療法:
2型糖尿病は、肥満の人に多くみられる。
膵臓細胞から、血糖値を下げるインスリンが出づらくなり、発症する。
低分子医薬品を開発:
こうした細胞の機能低下を抑える低分子医薬品を開発する。
iPS細胞から膵臓細胞を作製:
多数の薬剤を試し、効果が高いものを探す。
1型糖尿病の治療法:
1型糖尿病では、膵臓細胞が壊れてしまう。
iPS細胞から膵臓細胞を作製、補充する治療法を開発する。
iPS細胞から膵臓細胞を製作:
iPS細胞で遺伝子改変する。
免疫抑制剤を使わずに、補充できるようにする。
免疫抑制の副作用や、生活の質低下を避けられる。
1型糖尿病の根治療法:
1型糖尿病の根治療法は膵臓移植だが、臓器の提供者(ドナー)が不足している。
iPS細胞から機能の高い膵臓細胞を作製できれば、多くの患者を根治できる可能性がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC098420Z00C24A1000000/