米国の半導体輸出規制:SMIC再建のメド立たず
U.S. Semiconductor Export Restrictions: No Prospects for SMIC Restructuring
美國半導體出口限制:中芯國際重組無望
ーSMICは大幅な減収減益ー
ー経営不振でトップが交代ー
hisayoshi-katsumata-worldview掲載記事の主な視点をお届けします。
中国の対抗措置:半導体用ガリウムの輸出規制
ー次世代半導体サプライチェーンを独占ー
ー中国のGaN次世代パワー半導体の内製化ー
ハンギョレ新聞掲載記事の主な視点をお届けします。
米国の半導体輸出規制:
当初、ファーウェイなど特定企業を対象にしていた。
しかし今、半導体装置、材料など、供給全体に輸出規制が拡大。
中国商務省:
中国半導体は危機的状況に追込まれている
7月、主要半導体メーカーを召集して、会議を開いた。
SMICの1~3月期決算:
売上高が前年同期比20.6%減少。純利益は53.1%減と大幅な減収減益。
SMICの高永崗氏が、董事長・執行董事の職を辞任。
劉訓峰氏が、が新董事長に就く人事異動を行った。
世界のファウンドリー:ランキング
2023年3月時点、SMICはシェア5.3%を有する。
TSMC、韓国サムスン電子、米国GF、台湾UMCに続く。
SMICは世界5位だ。
今後の中国半導体:
SMICは、TSMCのシェア56.1%の、1割にも満たない。
米国・日本・オランダの半導体規制:
この段階で、半導体製造装置の輸入が禁止された。
中国は、完全に出遅れたのだ。
https://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/32944991.html
中国の対抗措置:半導体用ガリウムの輸出規制
ー次世代半導体サプライチェーンを独占ー
ー中国のGaN次世代パワー半導体の内製化ー
韓国の産業研究院:
8月2日、報告書「中国の輸出規制と韓国の対応」で解説した。
中国の輸出規制:
中国の輸出規制は、米国の規制に対する報復措置を越えている。
中国は、長期的観点で、次世代半導体サプライチェーンを内在化し、市場を先取りする。
中国商務省と海関総署(関税庁):
ガリウム、ゲルマニウムの規制
8月1日、ガリウム、ゲルマニウムと関連商品の輸出を規制。
中国は全世界のガリウムの90%、ゲルマニウムの60%を生産する。
ガリウム輸出規制の狙い:
中国のガリウム輸出規制は、GaNの次世代パワー半導体戦略と、密接に関連している。
パワー半導体で主導権を握る:
中国は、次世代パワー半導体で、「米国・日本半導体先進国と中国の技術格差」が小さい。
中国のパワー半導体材料と生産:
中国は主要な原材料と生産能力を既に確保した。
巨大な中国市場でサプライチェーンを内在化する。
パワー半導体は、5G通信とEVに使われる。
既に中国市場で、多くの需要が存在するのだ。
次世代パワー半導体の特長:
従来のシリコン半導体と、明らかに異なる。
レアメタルから抽出した化合物から、ウェハーを製作する。
シリコンウェハーの技術と生産装置は、不要なのだ。
パワー半導体の特許:ランキング
中国の「窒化ガリウム・パワー半導体」
中国は、関連特許件数で、日本(33%)に次いで2番目(28%)である。
https://news.yahoo.co.jp/articles/624dec1fb56f054fd83a7aba29e48ff128e38e15