海鯤・8隻を建造、就役させる
Taiwan: Launches first domestically built submarine
台灣:首艘國產潛艦下水
台湾:初の国産潜水艦を進水
ー海鯤・8隻を建造、就役へー
ー中国が、新型潜水艦に戦慄ー
東洋経済オンライン掲載記事からサマリーをお届けします。
台湾初の国産潜水艦:海鯤
建造費は494億台湾ドル(2280億円)
海上自衛隊の最新鋭「たいげい」型潜水艦の建造費は、700~800億円。
台湾の潜水艦:海鯤は、かなり割高だ。
台湾国防部:
今回進水した海鯤・8隻を建造、就役させる。
2番艦は、2027年までに就役予定だ。
台湾防衛当局は艦名以外の詳細を明らかにしなかった。
ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーの分析:
潜水艦の全長は約70m、全幅は約8m、満載排水量は2700tと推定される。
日本の「たいげい」と比較:
海自の「たいげい」は、全長84m、全幅9.1m、基準排水量3000t。
台湾の自主建造潜水艦:
2021年11月に起工され、2025年に台湾海軍に配備。
台湾国防部(MND):「国防報告書2023」
新潜水艦は、「2023年後半、船体溶接と装備システムの試験」を実施する。
艦尾舵がX字型:
進水式の画像で、「艦尾舵がX字型となっていること」を確認できる。
日本の主力潜水艦「そうりゅう」型とと同じだ。
1.十字型の艦尾舵よりも水中運動性に優れ、
2.着底しても舵の損傷が少ないことメリット。
「水深の浅い台湾海峡の浅瀬」で、優れた操縦性を潜水艦に持たせた。
魚雷発射管の詳細:
「太陽の12条の光の紋章を標した幕」が、潜水艦の艦首を覆う。
これは、魚雷発射管の詳細を隠すためだ。
軍事情報専門:「ネイバルニュース」
「6つの魚雷発射管」を装備している。
1.ロッキード・マーチン製戦闘システムを利用。
2.アメリカ軍が使っているMK48魚雷を装備。
3.3番艦以降にはミサイルを搭載する計画だという。
ジェーンズの分析:
台湾は、「円筒形の代わりに、箱状の前部と上部」を採用した。
この潜水艦は、「ダブルデック2層の魚雷室を装備」の可能性あり。
より速い発射速度で、敵艦に魚雷を発射できる。
台湾は哨戒力を優先:
台湾海軍は、2000年代後半から水中戦能力を強化。
潜水艦の「X舵の配置と箱形の形状」は抑止的な哨戒を優先する。
いざとなれば、「中国海軍相手に待ち伏せ攻撃」が可能。
中国海軍の侵攻を阻止:
この潜水艦は、「中国海軍に大きな不確実性」を与える。
台湾領海内での、「中国の侵攻を、阻止できる」のだ。
中国海軍は、「台湾に、挑発的行動に出る作戦」を変更せざるを得ない。
中国海軍の脆弱性:
現在、台湾沿岸を攻撃する中国軍。
中国の「075型強襲揚陸艦や民間のRO-RO船」は、「潜水艦攻撃に対して極めて脆弱」だ。
台湾の潜水艦隊:
台湾は、「中国の侵略を阻止する潜水艦隊」を編成する。
世界中から専門知識と技術を密かに集めた。
ロイター通信:2021年11月29日
少なくとも7カ国の防衛企業や技術者が、台湾初の潜水艦建造を支援。
アメリカ企業:
戦闘システム部品やソナーなどの主要技術を提供。
イギリス企業:
潜水艦の部品、技術、ソフトウェアを台湾に供給。
オーストラリア、韓国、インド、スペイン、カナダ:
5カ国からエンジニア、技術者、元海軍士官を雇用することに成功した。
日本も台湾支援を議論:
台湾支援は日本でも非公式に議論された。しかし中国の反発を懸念し、中止されたとのこと。
中国が強い反発:
中国は、台湾初の国産潜水艦進水に激しく反発した。
中国の強い反発は、台湾への脅威・衝撃の裏返しだ。
中国国防省:呉謙報道官
9月28日の記者会見
「台湾は自らを過大評価しており、不可能なことを試みている」
「台湾は最終的に自滅をもたらす」
「人民解放軍が太平洋に入るのを阻むという話は、まったくナンセンス」
蔡英文総統:
海鯤の進水式で「今日という日は歴史に刻まれる」と述べた。
2年後の就役の日には、さらに大きく歴史に刻まれる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2af0d13d15b6c2bdc2800062cfbe523d1e9fb14d?page=2