台湾:中国とデカップリングを加速へ!
Taiwan: Accelerating decoupling from China!
台灣:加速與中國脫鉤!
・Singapore, Vietnam, Indonesia, Malaysia, Thailandにシフト
・Foxconn, Wistron, Pegatron, Quantaが移転
Forbes JAPAN掲載記事からSummaryをお届けします。
中国での生産コストが上昇:
近年、中国の賃金は急速に上昇、コストの優位性が失われた。
1.長引くゼロコロナ政策で、中国で出荷停止や操業停止が多発。
2.安全保障面でも、中国当局の介入姿勢が前面に出てきた。
台湾の脱中国政策:
欧米や日本と同様に、台湾経済界は、反中的な行動を取っている。
1.台湾の脱中国政策を、中国は快く思っていない。
2.今、中国経済は底沼で低迷、台湾の支援を失うのは最悪だ。
中国と台湾の貿易額:
1.2021年中台貿易額は、2084億ドル(34兆円)で、4分の1を占めた。
2.2023年20%減の1660億ドル(27兆円)となり、5分の1に減少した。
台湾は東南アジアにシフト:
1.2021年、台湾と東南アジア貿易額は1175億ドル(19兆円)
2.2022年、貿易額は1346億ドル(22兆円)、10%増加した。
台湾の中国依存度が低下:
台湾の中国輸出全体が縮小、減った分は東南アジアに流出。
台湾の中国輸出額は、2018年以降最も少ない。
台湾の対中投資額減少:
2010年以降、台湾企業の対中投資が減少し続けている。
1.2023年は、前年比40%の減少で、41億7000万ドル(6700億円)
2.2018年は、台湾企業の対中投資額が3分の1以下。
台湾企業による東南アジア投資額:
中国の減少分が、シンガポール、ベトナム、インドネシア、マレーシア、タイに流出した。
台湾の投資額の40%が、東南アジアに注入された。この割合は対中投資よりも大きい。
台湾のベトナム向け投資:
ハイテク電子機器分野への投資が、数年で4倍に増えている。
台湾のハイテクが進出:
フォックスコン(富士康)、
ウィストロン(緯創資通)、
ペガトロン(和碩聯合科技)、
クアンタ(広達電脳)、
いずれもベトナム事業拡大を計画している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/24acc7e8d232e5cf27ac9bd2face5f71ae42f032?page=2
台湾企業:相次いで脱中国を決めた背景
PRESIDENT Online掲載記事からSummaryをお届けします。
中国の輸出ランキング:金額トップ10
中国の貿易は、台湾という外資に支えられている。
1.輸出金額トップ10企業のうち、6社は台湾企業である。
2.中国本土の企業は、僅か4社に過ぎない。
中国の輸出に貢献した台湾企業が、中国からの脱出を望んでいる。
中国で稼ぐ台湾人:
台湾の両面人は、
1.中国本土で大きく稼ぎつつ、台湾の独立を支持している。
2.中台の統一を妨害したい、二面性をもつ台湾商人を指す。
台湾3大工業グループ:
遠東グループ・徐有庠と息子の徐旭東は、典型的な「両面人」である。
1949年、徐有庠は江蘇省の生まれで、台湾に渡った。
1.徐有庠は、台湾で遠東グループを設立、大手企業を創設した。
2.息子の徐旭東が、政治資金を提供し、民進党を全面支持。
WTO貿易統計:中国の輸出入総額
1.2021年、中国の輸出入総額は、6兆510億ドルである。
2.アメリカを29%上回り、日本の4倍にもなる強さだ。
だが、この結果には中国本土の台湾企業が大きく貢献している。
中国の輸出ランキング:トップ10
台湾企業が6社:
上位10社のうち、6社が台湾企業(フォックスコン、ASUS、クアンタ・コンピュータなど)である。
中国企業は4社:
残り4社は、中国企業(ファーウェイ、中国石油天然ガス公司など)だ。
つまり、10位の半数以上が台湾企業なのだ。
中国の輸出ランキング:トップ100
台湾企業が31社:
1.全体の3分の1の31社が、台湾企業(英業達、仁宝など)
2.日本の生産方式や品質管理を、中国本土で導入した。
中国本土で有名な台湾企業は次の通り。
フォックスコン(ファウンドリー)、
ASUS(パソコン)、
クアンタ・コンピュータ(パソコン)、
英業達(パソコン)、
友達光電(TFT-LCD)、
奇美電子(TFT-LCD)、
頂新(食品)、
統一(食品)、
宝成(スポーツ用品)
中国本土の台湾企業:1990年から2021年
台湾企業8万社が、中国本土で4万4577件のプロジェクトを実施した。
1.1940億ドルを投資し、8000万人の労働者を雇用。
2.台湾企業の進出で、中国の2億人以上が就職の機会を得た。
台湾企業が中国本土から撤退:
2015年には6000社あった台湾企業が、4000社に減少。
台湾企業の撤退が加速し、2015年にピークに達した。
https://president.jp/articles/-/82337?page=1