スバル:有人機と連携する無人機デビュー

スバル:有人機と連携する無人機デビュー

・相対速度200km/hで、自律的に衝突回避する

・小型化/低消費電力の、高性能センサー装備

乗りものニュース掲載記事からSummaryをお届けします。

ATLA:試験飛行映像を初公開:

スバルは2025年7月9日、遠隔操作型支援機技術の研究で、実験機を防衛装備庁に納入した。

スバルと防衛装備庁が、飛行試験の映像を公開した。

Collaborative Combat Aircraft: (CCA)

スバルは、「有人機と連携し、飛行する無人機」の技術をリリース。

1.「自律的な編隊飛行を可能とする飛行経路生成技術」を実現した。

2.有人航空機のパイロットが、無人航空機を自由に指示・管制できる。

スバルは、50年以上無人機分野で、技術開発の実績がある。世界初の遠隔操作技術実現を目指す。

防衛装備庁に納入:

スバルが実験機の設計・製造・試験を行ない、防衛装備庁に納入した。

1.「自律的な編隊飛行などを可能にする」技術開発を完了。

2.「有人機が無人機に指示を出す」遠隔操作技術の実現する。

今後、防衛装備庁で各種試験が実施され、スバルが支援する。

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2030113.html

  図1 衝突回避飛行試験イメージ

スバル:ドローンが自律的・衝突回避に成功:

2021年9月9日から10日、福島県南相馬市で衝突回避試験を実施。

1.小型化/低消費電力化されたセンサを10kgクラス無人機に搭載。

2.相対速度200km/h(実運用速度域)で、自律的・衝突回避に世界初の成功。

小型ドローン:衝突事故が多発:

無人航空機は、災害時の物資運搬や遭難者捜索、物流インフラなどで、運用数が急増中。

しかし、無人航空機と有人航空機のニアミス実例※1が報告された。

衝突回避技術は、安全利用のための喫緊の課題だ。

図2 衝突回避飛行試験の状況

無人機の実用化に必須の技術:

衝突回避技術は、「目視外飛行※2」および「第三者上空飛行※3」の実現に欠かせない技術だ。

実施した試験概要:

10㎏クラスの無人航空機(50km/h)と、有人ヘリコプター(150km/h)で実験。

1.各々の正面方向から接近させて、無人機・搭載センサのデータを収集。

2.センサーは、衝突を回避する経路を、リアルタイムで生成。

3.この回避経路で、無人機が自律回避飛行可能なことを確認。

無人機が、有人ヘリコプターを回避した後、元の飛行経路に復帰することも確認した。

https://www.mlit.go.jp/common/001153086.pdf