南沙諸島:NHKがベトナム外務省と会見
Spratly Islands: NHK meets with Vietnam’s Ministry of Foreign Affairs
南沙群島:NHK 會見越南外交部
~南沙諸島・埋め立ての目的
~国際法、南シナ海行動宣言の遵守
NHK掲載記事からSummaryをお届けします。
南シナ海の領有権争い:
南シナ海で、中国や台湾、に東南アジアの国々が領有権争いを続ける。
中国は’九段線と呼ぶ独自境界線’をもとに、’南シナ海全域の管轄権’を主張。
沿岸諸国は中国に猛反対:
南沙諸島(英語名スプラトリー)や西沙諸島(英語名パラセル)などがある。
中国がほぼ全域の管轄権を主張する。
一方、沿岸国は、それぞれの領有権を主張している。
一触即発の事態も憂慮される対立の海だ。
ベトナム外務省の報道官:
11月23日、NHKが、ベトナム外務省と単独記者会見した。
ベトナムの南沙諸島・埋め立て:
’ベトナムが、南沙諸島で埋め立てを急ピッチに進めている目的’について質問をぶつけた。
すると、報道官はその正当性を強調した。
ベトナム外務省報道官の回答:
これらの岩礁などに対するベトナムの主権を断言する。
十分な法的根拠と歴史的証拠を有している。
国際法・南シナ海行動宣言を遵守:
この地域におけるベトナムのすべての関連活動は、
ベトナムの主権領域において完全に合法的かつ正常である。
もちろん、国際法および南シナ海行動宣言に従っている。
ベトナム政府が訪問ツアー主催:
南シナ海での開発を急ぐベトナム。国民の愛国心向上を目指す。
ベトナム政府は、’南沙諸島で、実効支配地域を巡るツアー’を実施していた。
既に、10年前から実施しているとのこと。
実効支配岩礁などを巡るツアー:
ツアーに参加したベトナム人に話を聞いた。
2022年5月のツアー:
ベトナム人や、アメリカ、日本、ヨーロッパなどに住むベトナム人、あわせておよそ40人が参加していた。
ツアー日程は13日間:
参加者たちはベトナム海軍の船に乗船。南沙諸島にあるあわせて10の岩礁や油田などを訪問する。
住民がいる場所には実際に上陸する。学校や寺を見学したり、住民や軍関係者と交流した。
ツアー参加者の意見:
非常に有意義なツアーだった。
多くのベトナム人は、’島の領有権をめぐる状況’を詳しく知りたい。
多くの国や地域が領有権を主張している。国民の中にも、他国に島を売り渡したと思い込んでいる人もいる。
中国が人工島を埋め立て:
中国は、南シナ海で人工島埋め立てを進め、領有活動を活発化している。
中国の領有権主張に対し、東南アジア沿岸諸国の反感が募っている。
ベトナムと中国、西沙諸島で対立:
~2020年4月、中国海警局の船が、操業中のベトナムの漁船に体当たり。
ベトナム政府が、’中国がベトナム漁船を沈没させた’として中国に抗議。
ベトナムは、西沙諸島で断固領有権を主張している。
フィリピンと中国、南沙諸島で対立::
1.2023年8月南沙諸島
フィリピン輸送船が、軍事拠点に交代兵員と補給物資を輸送中、’中国海警局船から放水される’事件が発生した。
2.2023年10月南沙諸島
フィリピン輸送船が、中国海警局船から’危険な接近を繰り返された末、衝突された’
3.2023年11月南沙諸島
フィリピン輸送船が、’中国海警局船から放水された’と抗議する。
ASEANが「行動規範」策定:
ASEANは、’中国の南シナ海・進出阻止の行動’を強める。
法的拘束力のある紛争防止のルールとして「行動規範」の策定を目指す。
しかし、その作業は思うように進んでいない。
この海域で何が起きているのか、これからも状況を注視していきたい。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/feature/2023/12/08/36446.html