韓国サムスン:「TV用液晶から撤退」背景:中国、補助金武器/価格攻勢(動画):  Samsung Korea: “Withdrawal from LCD for TV” Background: China, subsidy weapon / price offensive:  韩国三星:“从液晶电视退出市场”背景:中国,补贴武器/价格攻势

韓国サムスン:「TV用液晶から撤退」背景:中国、補助金武器/価格攻勢(動画): 
Samsung Korea: “Withdrawal from LCD for TV” Background: China, subsidy weapon / price offensive: 
韩国三星:“从液晶电视退出市场”背景:中国,补贴武器/价格攻势

韓国サムスン:

2000年代後半:

液晶パネルは、2000年代後半からテレビやスマホ向けの需要が急拡大。

当初、サムスン/LG韓国勢は、自社製品でFPD開発/生産体制を強化。

年間数千億円の大規模投資を連発し、パナソニックやシャープ、ソニーなどの日本勢を引き離した。

2010年代半ば:

2010年代半ばから状況が一変する。

液晶パネルの分野で中国勢が急速に台頭。

中国メーカーは政府からの多額の政府補助金や公的金融機関の支援を武器に価格攻勢を仕掛けた。

中国トップ:京東方科技集団(BOE)

BOEは2017年末の投資総額は、458億人民元(7000億円)

うち約250億元は、政府系企業や投資ファンドから、出資を受けた。

中国メーカーの攻勢によってFPDは供給過剰に陥り、パネル価格は下落。

英調査会社IHSマークイットによると、2019年のテレビ用パネルの価格は前年比3~4割も下落した。

2019年10月:

サムスンが、独自に改良した「量子ドット(QD)有機EL」の生産ラインに転換する方針を示した。

QD有機ELは、液晶に代わって自社向けテレビに採用された。

サムスンはすでに、スマホ向け/中小型パネル/有機ELの生産にシフト。

iPhoneなど高付加価値品への販売も軌道にのってきた。

LGディスプレイ:寡占状態

テレビ向けの大型有機EL市場は、現状、ライバル/LGディスプレイの寡占状態にある。

ソニーやパナソニックなど日本メーカーの有機ELテレビにもLG製の有機ELパネルが使われている。

液晶パネルにこだわり続けたシャープも、LG製を使った有機ELテレビに参入する。

それだけに、LGの牙城を崩すのは容易ではない

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