韓国:先進企業を誘致:日産化学、昭和電工、東京応化(動画):
S.Korea:Attracting advanced firms:Nissan Chem,Showa Denko,Tokyo Ohka:
韩国:吸引先进企业:日产化学,昭和电工,东京大香
ー京畿道は「脱・日本、半導体材料技術の独立」を宣言したもののー
韓国の自治体:
韓国自治体が「日本の先進半導体材料メーカー誘致」に舵を切っている
従来より韓国の自治体は、強硬な対日姿勢を見せてきた。
しかし最近、韓国の自治体が、積極的な日本企業誘致に舵を切っている。
日産化学:
4月29日、
半導体装置メーカーの日産化学と
韓国現地法人のNCKが、
忠清南道と唐津市松山2産業団地に工場新設の覚書(MOU)を締結した。
韓国現地法人NCK:
NCKは、2001年日産化学が、90%出資して京畿道平澤市に設立した子会社。
半導体材料やディスプレイ材料の研究と製造、販売を行っている。
サムスン電子:
昨年8月、世界最大の半導体工場、平澤2ラインの稼動を開始した。
NCKの工場:
その川向かいに位置している。
「外国企業が一定額以上を投資する」と、「税制優遇を受けられる制度」がある。
ダイキン工業:
今年1月、ダイキン工業が工場を新設する覚書を締結した。
ダイキン工業は、韓国の半導体製造用ガス市場で28%のシェアを持つ。
高純度フッ化水素の供給:
ダイキン工業は、半導体製造で必要な、高純度フッ化水素を、
日本や中国で生産し、サムスンやSKハイニックスに供給してきた。シーアンドジーハイテク社:
韓国半導体製造装置のシーアンドジーハイテク社との合弁
唐津市敷地に、5年間で40億円ウォンを投資して工場を新設、50人雇用する。
昭和電工マテリアルズ(旧日立化成):
京畿道安山市に110億円を投資して、新工場を作る計画だ。
2016年にSKマテリアルズと合弁でSK昭和電工を設立し、半導体材料を生産している。
新工場を建設し、生産能力を30%引き上げる計画だ。
東京応化工業:
東京応化工業は仁川市松島工場に追加投資し、生産能力を2倍に引き上げた。
東京応化工業は2012年、サムスン物産と合弁でTOK尖端材料を設立した。
半導体核心素材のフォトレジストを生産している。
韓国市場は同社の売上げの14%、営業利益の16%を占める重要な市場である。
京畿道の日本不買条例:
京畿道は「脱日本技術独立」を高らかに宣言した。
「日本製品を購入しない不買条例」を制定している。
しかし、素材・部品・装備の道内企業に、5年間2000億ウォンを支援する、
日本以外の企業誘致:
2019年11月:
世界最大の半導体装置企業である米ラムリサーチ社の誘致に成功した。2020年:
半導体中古装置世界トップのサープラスグローバルを誘致した。2021年4月:
産業用ガス製造の米国エアプロダクツ社と投資協約を締結した。輸出管理強化対象の品目:
現在では、
日本企業が設立した韓国内の工場で、
日本などから輸入した原料をもとに、
輸出管理対象品目が、国内生産されている。韓国企業は、日本から輸入した原料で、”国産化”を進めている。
韓国工場設立のメリット:
韓国工場で生産すれば、
日本からの煩雑な輸出手続きを簡素化できる。
また韓国企業の要求に合わせて、納入しやすいメリットがある。韓国の自治体にとっても、雇用を守ることができる。
韓国工場の生産品は、
韓国製にカウントされるので、
国産化を推進したと主張できる。京畿道、各自治体:
税制優遇、賃貸料の減免や、
さまざまなインセンティブを用意して、
日本企業等を誘致したい考えだ。ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/05/post-96284.php