Panasonic:高出力青色レーザ光源開発:DDL波長合成(動画):
Panasonic:Highpower blue laser lightsource:wavelength synthesis(WBC):
松下:开发高功率蓝色激光光源:DDL波长合成技术(WBC)
パナソニック:
パナソニックは、高出力青色レーザ光源の開発において、ダイレクトダイオードレーザ(DDL)の波長合成技術(WBC)[1]を用いて、高ビーム品質[2]で世界最高出力の実証に成功しました。
DDLの波長合成技術(WBC):
- ビーム品質を保ちながら、レーザ光源数を増やし、高出力化する事が可能。
- 従来の青色レーザシステムと比較して、二桁も高いレーザ強度を実現。
- 本技術は、自動車産業/ファインプロセスの実現に貢献します。
自動車産業:ファインプロセスの実現
近年自動車産業では、銅、金、樹脂など種々の材料で、「ファインプロセスを実現できるレーザ加工」への期待が、高まっております。
特に、電気自動車用のモータやバッテリーなどの銅加工においては光吸収効率の高い青色レーザ光源が強く求められています。
米・テラダイオード社:協業を開始
生産性の高い加工を実現するには、高出力と高ビーム品質を兼ね備えた光源が必要となります。
この光源を実現するために、当社は2013年から米・テラダイオード社と協業を開始しています。
高出力/高ビーム品質:光源の開発
WBC技術を使えば、「複数の波長の異なるレーザビームを、1本のビームに重ね合わせる」技術を、開発して参りました。
2014年、このWBC技術を用いた赤外波長のDDLを搭載し、世界初のレーザ溶接ロボットシステム「LAPRISS」を製品化*1。
2017年、TDIを完全子会社化して*2、更なるWBC技術の高出力化や短波長化に取り組んで参りました。
高ビーム品質青色レーザ:高出力化を実現
この度の「高ビーム品質青色レーザ(波長帯域=400~450 nm)の高出力化」は、「複数のバーレーザ[3]に形成された100本以上のエミッターの光を、WBC技術によりビーム結合すること」で、達成されました。
本WBC技術では、
- 全ビームに共通な部分透過ミラーと
- 各エミッター端面との間で共振させ
- 1つのビームに結合します。
開発の評価:
この結果、部分透過ミラーから放射されたビームはBPP[4]が1.5 mm・mradという高いビーム品質で、135 Wの高出力を実現。
今後は、本光源を搭載した加工システムの開発およびレーザ加工プロセスの最適化を推進。
成果は2月1日~6日サンフランシスコにて開催PHOTONICS WEST 2020で発表・出展*3。
プレスリリース | Panasonic Newsroom Japan
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2020/01/jn200129-1/jn200129-1.html