💡NTT、微小な生体組織を人工的に組み立てる新手法を開発
日本電信電話 は、生体適合性の高い高分子薄膜のみを用いて立体構造を作製、その構造内に細胞を内包し長期培養することで、マイクロ~センチメートルスケールの、微小な心筋や神経の生体組織を再構築する手法の開発に成功しました。
本成果では、生体内埋め込み材料として広く用いられてきた、シルクフィブロインゲル※1とパリレン※2という二種類の高分子薄膜を積層し、そのパターン形状と厚みに応じ、任意の三次元構造に組み立てられる、ソフトな薄膜の立体構造を作製することに成功しました。
生体にやさしく、柔軟性の高い材料で、立体構造を自在に作製することが出来れば、生体組織の表面形状にフィットする、生体内埋め込み素子や細胞培養用のフレキシブル基板、などへの応用が期待されます。
この成果は、2017年12月22日午前10時(英国時間)に英国科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」オンライン版で公開されます。