豪海軍の新型艦:日本が豪州のフリゲート調達に参加
New ship for Australian Navy: Japan participates in procurement of Australian frigates
澳洲海軍新艦:日本參與採購澳洲護衛艦
・日本が豪州に共同開発を提案へ
・もがみ型をベースとした新型艦?
Grandfleet掲載記事からSummaryをお届けします。
読売新聞:(5月7日)
日本政府が共同開発を検討:
’豪州の汎用フリゲート導入に関して、日本政府が共同開発を検討している’と報じた。
日豪で艦艇を共通化すれば、相互運用性と抑止力の向上が図れる。
日本防衛省と三菱重工が協議:
防衛省が、三菱重工業などと、非公式の協議を始めている。
1.豪政府が求めてくる装備の開発
2.機能を追加した’もがみ型’ベースの艦艇開発
豪アルバニージー政権の発表:
海軍再編に関する分析結果を、今年2月に発表した。
この報告書は、政府に「水上艦戦力を2倍に増やせ」と勧告している。
豪海軍再編に関する分析結果:
1.ハンター級フリゲートの取得数を9隻→6隻に削減
2.アラフラ級哨戒艦の取得数を12隻から6隻に削減
3.有人運用も可能な大型無人艦(6隻)と汎用フリゲート(11隻)を取得
汎用フリゲート艦の取得:
アンザック級フリゲートの後継艦を想定している。
報告書で検討した候補:
年内にも具体的な要求性能などを、明らかにすると見られる。
豪汎用フリゲート導入:
日本、スペイン、韓国、ドイツの艦艇を、導入候補として挙げた。
1.ドイツのMEKO A-200、
2.スペインのAlfa3000、
3.日本のもがみ型、
4.韓国の大邱級BatchII/BatchIII
日本は、ライバル3ヶ国の動向や提案内容も注視する。
豪汎用フリゲートに対する要件:
’アルバニージー政権が、勧告に従うかどうか’は、一切不明である。
まだ、汎用フリゲートに対する要求要件や調達スケジュールは未定。
豪汎用フリゲートの調達数:
「海外で3隻、西オーストラリアで8隻建造すべきだ」としか勧告していない。
韓国のHanwha Ocea:
’米造船業界への投資’を兼ねて、豪Austal買収に動いている。
1.Hanwhaは、カナダ海軍の潜水艦受注で、Babcockと提携した。
2.Hanwha は、海外事業経験とプロジェクト管理の経験がある。
豪Austal側のスタンス:
豪海軍や米海軍に対して、元請け企業としての立場がある。
Hanwhaの豪Austal買収案:
防衛契約に関する所有権事項を考慮すれば、この買収案は豪米当局から承認される可能性は低い。
買収が成立すれば、Hanwhaは汎用フリゲートの受注で有利になる。
現代重工のスタンス:
現代重工は、GE Aerospaceと、’輸出向け艦艇に最適化された推進システムの共同開発’で合意した。
1.現代重工は海外市場向け、艦艇設計・建造を担当
2.GE Aerospaceは艦艇向け、ガスタービン供給を担当
また両社は、輸出向け艦艇のMRO事業やオーストラリアでの調達を検討している。
A。ネットユーザーの意見・指摘
日本政府の支援制度:
1.日本のOSAの枠組みを活用:
ーJapan’s Official Security Assistance (OSA)
対象国向け、現地設備投資のオフセット契約で、OSAの枠組みを活用できる。
2.日本の防衛基盤整備協会基金:
防衛装備製造等事業者に、対象国向け仕様への設計変更等費用を助成する。
日本は円安で、造船業・造船関連産業の技術集積を有効活用できる。
B.日米豪3か国の防衛相会談(24/5/2)
ハワイでの日米豪3か国開催された。防衛相会談の討議結果が重要になる。
共同声明で協力の拡大:
日米豪は、’運用に係る先進的技術分野において、研究、開発、試験及び評価(RDT&E)プロジェクトに関して、取決めによる協力機会を追求する’
1.オーストラリアは、新型艦の省人化を重視している。
2.スペインは、ホバート級建造で豪州との過去実績が強み。