NEDO:水素製鉄・アンモニア混焼発電を支援(動画):
NEDO: Supporting hydrogen ironmaking/ammonia co-firing power gen:
NEDO:支持氢炼铁/氨混烧发电:
ー脱炭素技術の開発支援ー
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
1月7日、NEDOが発表した。
総額2兆円の脱炭素基金から、「2500億円を9つの関連事業」に補助する。
- 水素を活用する新製鉄法の開発や、
- 石炭火力発電の燃料にアンモニアを混ぜて、
- CO2排出量を半減させる事業を採択した。
水素製鉄を開発:
日本製鉄、
JFEスチール、
神戸製鋼所などに、新製鉄法の開発に、1900億円をあてる。
現在の石炭コークスの代わりに、水素で鉄鉱石の酸素を取り除く手法。
- 日鉄の千葉製鉄所で実証中。
- 従来の製鉄法に比べ、CO2を3割以上減少。
- 2030年までに、技術を実用化する。
水素製鉄の研究開発:
欧州アルセロール・ミタルなど海外鉄鋼大手も取り組んでいる。
実用化のスピードは、鉄鋼各社の競争力に影響する。
他にも、直接還元法(DRI)という手法で、水素技術の実証を進める。
アンモニア混焼発電:
アンモニア発電燃料については、JERAが取り組む。
JERA:
2028年度までに石炭火力発電所で、
燃料の半分をアンモニアとする技術を開発する。
アンモニアの混焼比率:
アンモニアは燃焼時にCO2が出ない。
混焼率を高めるほど環境負荷を抑えられる。一方、
アンモニアの燃焼温度、石炭より低い。
いま混焼できるのは20%程度にとどまる。JERAは、40年代にはアンモニアだけで発電する火力発電所を実用化する。
千代田化工建設:
東電、JERAとアンモニア製造コストを低減する新触媒を開発する。
現状の製法:
現在アンモニアは、400~500度の高温高圧下で生成される。
低温低圧で生産:
新触媒で低温低圧生産を実現し、コストを下げる。
30年度までに試験プラントを建設、大量のアンモニア製造をめざす。
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC075US0X00C22A1000000/