中東マネー:中国のEVや自動運転に積極投資
Middle East money: Actively investing in China’s EV and autonomous driving
中東資金:積極投資中國電動車和自動駕駛
ー中国Pony.ai、WeRide、Hongjing Driveー
ーサウジNEOM Fund、アブダビCYVN Holdingsー
36Kr Japan記載記事からSummaryをお届けします。
中東諸国の投資機関:
最近、中東ファンドが中国のAIやスマートカーに、強い関心を示している。
中国ベンチャーに、いつも気前よく出資してくれる。得難い支援者たちだ。
NEOM Investment Fund (NIF):
ーサウジアラビアのスマート都市プロジェクトのことー
1.NEOMが、1億ドル(150億円)を自動運転Pony.aiに出資した。
2.Pony.aiは、ロボタクシーをNEOM(現在建設中)に導入する。
両社は、さらに合弁企業を設立。生産・開発拠点を設ける計画だ。
アブダビ投資庁と提携協議:
中国のPony.aiは、中東系投資機関と密接な関係を築く。
アブダビの自動運転産業クラスター(SAVI)のメンバーに加入した。
’ヤス島での公道テスト実施許可’を取得した。
アブダビ投資庁と提携:
10月18日にはUAEの政府系ファンドであるアブダビ投資庁と提携協議を締結。
Pony.aiは最高評価額:
Pony.aiは、2016年に設立された。自動運転の中国企業。現在最高の評価額をつけている。
このD2調達シリーズ後も、Pony.aiの勢いは衰えていない。
評価額は85億ドル(1兆2700億円)だ。
Pony.aiの無人運転技術:
中国の4つの一線都市で無人運転の試験運転・試営業の許可を取得。
Pony.aiは、これまでロボタクシーとロボトラックの開発に専念。
’ドライバー不要の無人運転’を目指してきた。
広汽トヨタと合弁設立:
Pony.aiはさらに、ロボタクシーの商用化を目指す。
トヨタ中国法人及び広汽トヨタと、合弁会社を設立する計画だ。
中国スタートアップの資金調達:
直近、中国での評価額が上がりすぎた。現在中国マーケットでの資金調達は難しい。
米中関係悪化が悪影響。中国スタートアップは、米国上場を棚上げした状態。
中国スタートアップの中東シフト:
中国の無人運転企業は、中東系投資機関から高く評価された。
中国の文遠知行(WeRide):
Pony.aiと同様、自動運転を手がける。
UAEで、レベル4自動運転車走行ライセンスを取得した。
中国の宏景智駕(Hongjing Drive):
サウジアラムコ傘下のProsperity7 Venturesから数千万元(数億~十数億円)の出資を受けた。
中国の 蔚来汽車(NIO):
中国のNEVメーカーも、中東諸国で人気の投資先だ。
最近、蔚来汽車(NIO)の資金繰りが、著しく改善した。
アブダビ政府系ファンド:CYVN Holdings
今年6月CYVN Holdingsが、NIOに11億ドル(1600億円)の出資すると発表。
CYVN Holdingsが出資:
NIOが新たに発行した株式のほか、テンセントから発行済株式を買い入れ。7%株式を保有した。
中国の華人運通(Human Horizons)
超高級EVブランドHiPhi(高合汽車)の親会社「華人運通(Human Horizons)」
サウジアラビア投資省と56億ドル(8400億円)相当の投資契約を締結。
長城華冠(CH-AUTO)
ヨルダン最大の民間企業Manaseer Groupと戦略的提携関係を結んだ。
スマートEVブランド「BeyonCa」
10月23日、サウジアラビアのAl Faisaliah Group (AFG)と出資および戦略的提携に関する覚書を交わした。
中東が脱石油依存に変身へ:
中東の投資機関は、中国の新エネルギー車を支援する。
中東の脱石油依存に向かう流れと関係がある。
サウジアラビア:ビジョン2030
首都リヤドにおけるEV普及率を、2030年までに30%以上に引き上げる目標を掲げている。
中東の厳格な融資条件:
中東諸国は、無条件に出資しているわけではない。
36Krが複数関係者に、融資条件を取材した。
大部分の中国投資案件:
1.業績に関する条件が付されているのだ。
2.出資金は、複数回に分割される。
3.一定業績を達成するごとに、支払われる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1323a541e09d9f6d66347ec2dd7a5a34ee9bcba