LG電子:スマホ事業部を解体:関連特許を継続保有(動画):
LG Elec: Dismantles smartphone div: Continues to hold related patents:
LG Electronics:拆除智能手机部门:继续持有相关专利
ーモバイル技術流出懸念で売却を断念ー
LG電子:
LG電子が、スマートフォン事業部の海外売却を断念した。
スマートフォン事業部の解体を決めたことが、4月4日までに分かった。
4月5日午前にソウル本社で理事会(取締役会)を開き、決定する。
外国企業との売却交渉:
売却交渉中の外国企業とは、資産査定直前まで行った。
しかし今回の売却交渉で、外国企業は「LG電子・スマートフォン事業より、むしろLG電子の保有特許」に、関心が高かった。
LG電子の判断:
LG電子は、人工知能(AI)、自動走行など将来の産業に備え、「モバイル関連特許を継続保有することが利益になる」と判断した。
- ベトナムのビングループ、
- ドイツのフォルクスワーゲン、
- 米グーグルと、
売却交渉を進めてきた。
しかし、「LG電子の希望する売却先がなく、結局、事業部を解体すること」になった。
LG電子の海外工場:
- ベトナム、
- インド、
- ブラジル、
各国のスマートフォン工場の用途を転換する。
工場の資材を再活用する方針。
ベトナム・ハイフォンのスマホ工場:
ハイフォンには、LG電子のTV・家電生産設備が併設されており、生産ラインを変更する。
インド工場については、撤去案が有力だ。
Chosunonline.com AMP
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/04/05/2021040580002.html
韓国LG:スマホ撤退発表
韓国LG電子:
4月5日、スマホ事業から撤退すると発表した。
LG電子外部への技術流出を懸念し、売却を断念。
スマホ部門人材3700人を、業績好調の家電やテレビ部門に転籍し技術を生かす。
曾て韓国は、日本の電機メーカーをスマホ事業で急追した。
しかし現在、中国企業の追い上げを受け、自ら撤退を強いられている。
LG電子の累積赤字:
LG電子は、北米や中南米、韓国中心に世界でスマホを販売中。
2020年12月期の販売台数は2500万台、
- 売上高は5兆2171億ウォン(5100億円)、
- 営業損益は8412億ウォンの赤字、
- 赤字は15年から6期連続で、
- 累積赤字は5000億円規模に膨らんでいた。
LGスマホの凋落ぶり:
LGのスマホ事業の売上高のピークは2014年。
当時、韓国サムスン電子や米アップルに次ぐシェアを確保していた。
- 華為技術(ファーウェイ)、
- 小米(シャオミ)、
- OPPO(オッポ)など、
中国勢の躍進に押される形で後退を続けていた。
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM050YV0V00C21A4000000/