京都大：新型高性能ＬｉＤＡＲ開発：フォトニック結晶レーザー搭載（動画）：
Kyoto Univ: New high-performance LiDAR developed: Photonic crystal laser installed：
京都大学：开发出新型高性能LiDAR：安装了光子晶体激光器
京都大：北陽電機
6月2日、京都大の野田教授/光センサー北陽電機（大阪市）のチームが、新型高性能ＬｉＤＡＲを発表しました。
- 「2次元フォトニック結晶」素材を利用、
- 光の進路を精密に、コントロールできる
- 装置の小型化と低価格化が可能になりました。
新型高性能ＬｉＤＡＲ：
装置は、反射した光が戻ってくるのにかかる時間から、対象までの距離を測定します。
最大出力で100メートル先の物体も捉えることが出来ます。
工場の荷物運搬ロボットのように、周囲の物の位置を把握し、動き回る機械への利用が期待されます。
共同通信
https://this.kiji.is/651206117243470945
新型ＬｉＤＡＲ開発に成功：フォトニック結晶レーザーを搭載
～来たるべき超スマート社会におけるスマートモビリティの発展に貢献～
京都大学 /北陽電機：
フォトニック結晶レーザーを搭載した、光測距システム（ＬｉＤＡＲ：Ｌｉｇｈｔ Ｄｅｔｅｃｔｉｏｎ ａｎｄ Ｒａｎｇｉｎｇ）の開発に世界で初めて成功。
「フォトニック結晶レーザーが、スマートモビリティに、極めて有効であること」を、証明しました。
ＬｉＤＡＲの重要性：
ロボット、農機、建機、自動車などの自動運転の実現のためには、光測距システム（ＬｉＤＡＲ）は極めて重要。
ＬｉＤＡＲシステムの心臓部の光源には、小型・安価という特徴を持つ半導体レーザーの活用が必須。
従来の問題点：
- 高出力時、ビーム品質が、著しく劣化、
- 非点収差や、ビーム拡がりに、複雑なレンズを使用、
- ビームを整形してから、用いる必要があるため、
- その精密な調整にコストがかかる、
- 空間分解能を劣化させる、
以上の課題がありました。
「動作波長の環境温度依存性が大きい」ために、「太陽光などの背景光の影響が大きくなる」という課題もありました。
問題点を解決：
- 高出力動作時にも、「高ビーム品質で、狭い拡がり角を持つビーム出射が可能」
- 動作波長の温度依存性が少ない、フォトニック結晶レーザーを使用、
- さらにフォトニック結晶レーザーの性能を向上、
本レーザーを搭載したＬｉＤＡＲの開発に世界で初めて成功しました。
本研究成果：
フォトニック結晶レーザーが、今後の超スマート社会を支える光源として、極めて有望であることを示すものです。
２０２０年７月１３日、Ｏｐｔｉｃａｌ Ｓｏｃｉｅｔｙ ｏｆ Ａｍｅｒｉｃａ）のＡｄｖａｎｃｅｄ Ｐｈｏｔｏｎｉｃｓ Ｃｏｎｇｒｅｓｓ（Ｏｎ－ｌｉｎｅ）において発表予定です。
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20200630/index.html
Tailoring and characterization of photonic crystals
Abstract
Photonic crystals are promising systems for application in the fields of optoelectronics and optical communications.
Understanding of their underlying physical principles and techniques for fabrication and characterization has progressed significantly during the last decade.
This paper outlines the main achievements in these areas, and gives an overview of various photonic crystal systems,
including those fabricated in semiconductors by traditional tools of microelectronics, and those fabricated from glasses, resins and other materials using novel non-traditional techniques.
ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1389556701000090