図1. モーリシャスと座礁船の位置説明
図2. 8月10日 11:36(現地時間) オフナディア角35.2° 広域観測モード(分解能100m)
座礁船からエグレット島を経由して、モーリシャス本島に油が流れる様子が見える。また、画像の上部(北側)の沿岸にも油と見られる場所が確認できる
JAXA:「だいち2号」の観測協力:モーリシャス油流出事故(動画):
JAXA: “Daichi 2” observation cooperation: Mauritius oil spill accident:
JAXA:“ Daichi 2”观察合作:毛里求斯漏油事故
モーリシャスの油流出事故:
7月26日、貨物船「WAKASHIO」が、モーリシャス共和国沿岸で座礁し、油流出事故を引き起こしました。
8月6日、日本の国際緊急援助隊・専門家チームが派遣され、油防除作業、環境分野の支援活動等が行われています。
JAXAの観測画像:
この活動への協力のため、JAXAは陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)でのモーリシャス沖の緊急観測を実施しました。
国際緊急援助隊・専門家チームに参加している海上保安庁に、観測データ(画像)提供及び技術支援しています。
日本の海上保安庁:解析
「だいち2号」観測データは海上保安庁において解析され、国際緊急援助隊・専門家チーム(一次隊)が利用しています。
現在活動中の二次隊に向け、引き続き「だいち2号」の観測データを提供の予定。
観測データの分析結果:
8月10日と比較して、8月14日は油の流出範囲が狭くなったように観測されました。
8月15日には再び油の範囲が拡大したような観測画像となりました。
17日には油の範囲は再び狭くなり、以降も同様の傾向が続いています。
なお、座礁船からの油の流れは、エグレット島を経由しモーリシャス本島に向かうことが多く観測されました。
潮流情報の入手:
複数の衛星データを基にした潮流情報では、モーリシャス本島の東沖は8月1日以降東から西向きとなっており、その潮流の影響を受けたものと考えています。
JAXA: 第一宇宙技術部門 地球観測研究センター(EORC)