GPIF:日本カストディ銀から81兆円を引き揚げ!
GPIF:Withdraw 81 trillion yen from Japan Custody Bank!
GPIF:從日本託管銀行提取81萬億日元!
ー日本マスタートラストに大半を移管ー
Bloomberg ・2023年7月7日記載記事より、サマリーをお届けします。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF):
従来GPIFは、カスタデイアン3行に資産管理を委託していた。
「GPIFが、日本カストディ銀行(CBJ)から、81兆円を引き揚げたこと」が、7月7日判明した。
同日公表した2022年度の業務概況書で明らかになった。
CBJの受託総額:
2020年度、CBJは、81兆1000億円の資産管理をGPIFから受託。
しかし2022年度末、CBJの受託残高はゼロ。
GPIFが厳しい評価:
資産管理機関を対象に、カスタディ手数料やシステム対応を定期的に評価する。
GPIFが、80兆円もの巨額資産を移管した事実。
これは、GPIFの厳しい評価体制を裏付けている。
GPIF業務概況書によると:
CBJに委託していた資産は、「日本マスタートラスト信託銀行 に大半が移管された」とのこと。
これでGPIFの資産管理機関は、1行減る。
日本マスタートラスト信託銀行(MTBJ)と、
米国ステート・ストリート信託銀行による、
2行でのカスタディ運用体制となった。
Photographer: Akio Kon/Bloomberg
GPIF:
宮園雅敬理事長が発表。
この度「CBJの元取締役による不正行為」が判明した。
しかし理事長は、「CBJによる先月の発表との関連はない」と述べた。
CBJの広報担当者からのコメントは、まだ得られていない。
CBJとは:
2020年、「三井住友THとみずほFGの2資産管理信託銀行」が、合併し誕生した。
三井住友THが33.3%、みずほFGが27%、りそな銀行が16.7%を出資。
そのほか、第一生命保険や朝日生命保険なども出資している。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-07/RWJFX0T0AFB401
日本カストディ銀:
田中元社長の不正行為が判明した。
国内最大の資産管理専門銀行で何が?
日本カストディ銀行:
9日、「元取締役による不正行為が同行の社内調査で判明した」と発表した。
田中嘉一元社長:
元取締役は三井住友信託銀行出身。
資産管理信託銀行で、トップ自らが不正に手を染めていた。
2018年、日本カストディ銀の前身、日本トラスティ・サービス信託銀行社長に就任。
2021年、日本カストディ銀社長に就いた。
昨年12月末に任期満了で退任。
利益相反や任務違背など不正行為:
外部に委託する業務に関連して、元取締役による利益相反や任務違背などの不正行為を確認した。
刑事上の扱いについては、捜査機関にも相談している。
https://shikiho.toyokeizai.net/news/0/678517