COVID-19:富士フイルム、ワクチン製造受託の実力:バイオCDMO市場:(動画):
COVID-19: Fujifilm, Vaccine Manufacturing Ability: Bio CDMO Market:
COVID-19:Fujifilm,承包疫苗生产能力:生物CDMO市场
富士フイルムの事業:
「予防」領域では、
新型コロナウイルスのワクチンでは、米ノババックス社が開発を進めるワクチンの原薬製造を、アメリカやイギリスの子会社で受託しました。
「診断」領域では、
PCR検査の時間を短縮する試薬や肺炎を診断するX線診断装置などを、医療現場に数多く供給しています。
「治療」領域においては、
抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」が、新型コロナウイルス感染症の治療薬として、注目されています。
バイオ開発製造受託(CDMO):
富士フイルムが、「ヘルスケア領域の中でも、近年特に力を入れている」のが、「バイオ医薬品の開発製造受託(CDMO)」
約5000億円の売上を誇るヘルスケア部門を、2020年代半ばに1兆円にすることを目指す。
富士フイルムにとって、バイオCDMO事業は重要な柱の一つとなっている。
古森重隆会長にインタビュー:
バイオ医薬品・原薬製造には、最先端の製造設備や高度な生産技術が求められます。
実は「これは、均一で高品質な写真フィルムの製造・品質管理をやってきた我々が得意とする分野」なのです。
メルク社・ FDBを買収:
2011年、米メルク社の子会社(フジフイルム・ダイオシンス・バイオテクノロジーズ(FDB)を買収、バイオCDMO市場に参入を果たしました。
オペレーション・ワープ・スピードに参画:
トランプ大統領が主導した新型コロナワクチン開発計画「オペレーション・ワープ・スピード」
ワクチン原薬の大量生産に対応するため、FDBが、テキサス州拠点の製造キャパシティーを、アメリカ政府のために確保しました。
イギリスでも、政府が調達する最大6000万回分の原薬を2021年初めから生産する予定。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団から受託:
治療薬では、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の新型コロナ治療推進プロジェクトから、治療薬候補の製造を受託しました。
FDBのデンマーク拠点の生産能力の2~3割を数年にわたって予約していただいています。
現在の富士フイルム:
ヘルスケア事業が売上に占める割合が、全社の約4分の1にまで拡大しました。
かつて、売上の3分の2を占めた写真関連事業は、十数%の構成比です。
317ある連結子会社のうち、約3分の1がヘルスケア関連製品を扱っています。
いかに、バイオCDMO事業事業に投資してきたかが、分かります。