COVID-19:韓国の通貨危機:「ウォン売り」の不安:
COVID-19:South Korean Currency Crisis: “Won Selling” Worries:
COVID-19:韩国货币危机:“韩元出售”忧虑
韓国:
3月23日:
ソウル外為市場は前週末比20・00ウォン安の1ドル=1266・50ウォンで引けました。
3月19日:
米FRBが、韓国を含む9カ国の中央銀行と為替スワップ協定を結ぶと発表しました。
これを受け、3月20日、1日で39・20ウォンも、ウォン高に振れました。
新型肺炎:
新型肺炎等による経済悪化を懸念し、始まった激しい「韓国売り」。
米国との期間6カ月、規模は600億ドルのスワップをもってしても食い止められなかったのです。
3月24日
16・95ウォン高の1249・55ウォンで引けましたが、「ウォン売り」の空気が市場から払しょくされたわけではありません。
FRBサイト:SWAPの定義
FRBは、このスワップを「liquidity arrangements (swap lines) =為替スワップ」と表記しています。
韓国銀行サイト:SWAPの定義
一方、韓国側は「bilateral currency swap arrangement=通貨スワップ」と書いています。
もし、通貨スワップなら、韓国銀行のウォン買いにも使えます。
しかし、為替スワップだと、韓国の市中銀行向けドル供給用のみ」に、用途が限定されます。
韓国のスワップ締結国:
すでに韓国は様々な国と2国間でスワップを結んでいます。
しかしいずれも、相手国通貨建ての契約です。
いざという時、ドル建て債務の返済には間に合わない可能性が大きいのです。
ドルの発券国である米国以外に、米ドル/スワップを結んでくれるほど外貨準備豊富な国は、日本しかないのです。
デイリー新潮
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/03241730/?all=1&page=1