中国の福建:電磁カタパルトは欠陥品か?
China’s Fujian: Is the Electromagnetic Catapult Defective?
中國福建:電磁彈射器有缺陷嗎?
・「福建」のカタパルト、新映像を公開
・「バブル」制御方式から、電磁方式に
The WarZone掲載記事からSummaryをお届けします。
中国がカタパルトを公開:
中国は、最新の空母「福建」のカタパルトを新たに、より詳しく公開した。
また、飛行甲板に組み込まれた格納式の密閉式制御ステーションの内部も初めて公開した。
制御ステーションの内部を公開:
この制御ステーションは、艦上のカタパルト士官が航空機を発進させるために使用する。
福建の飛行甲板の新しい画像は、米国海軍の空母に搭載されているものと同じだ。
それは「バブル」と呼ばれている。
人民解放軍(PLA)のビデオ:
福建の飛行甲板の画像は、人民解放軍(PLA)の新しいビデオに含まれている。
そのクリップとスクリーンショットが、今日SNSで広まり始めた。
1.しかし、新たに公開された映像が、いつ撮影されたかは不明だ。
2.今週初めの時点で、空母「福建」は、まだ4回目の海上試験中である。
「福建」は電磁式カタパルト(CATOBAR)採用:
福建は、今年初めから、海上試験を開始した。
1.カタパルト支援離陸・着陸停止(CATOBAR)を採用。いずれも電磁式である。
2.福建にはカタパルトが3基ある。艦首に2基、艦体中央後方の左舷に1基ある。
人民解放軍海軍(PLAN)の3空母:
先週、空母「福建」が、人民解放軍海軍(PLAN)の遼寧と山東と、一緒に航行した。
1.遼寧と山東は、どちらも短距離離陸、バリアー拘束回復 (STOBAR) タイプ。
2.カタパルトの代わりに船首にスキージャンプがあある。
「福建」の追加画像を開示:
1.新動画で、福建・艦首のカタパルト トラックの形状を開示した。
2.カタパルト発射ステーションの内部・外部構造がよく分かる。
カタパルト発射ステーションの形状:
これは、フォード級・統合カタパルト制御システム (ICCS) と、形状がそっくりだ。
1.ステーションには、大きな六角形のプレートが上部にある。
2.カタパルトを格納すると、飛行甲板の残りの部分と一体化する。
米海軍のニミッツ級空母の場合:
米海軍ニミッツ級空母には、飛行甲板に引き込み式 ICCS が組み込まれている。
米海軍の空母では、ICCS が艦艇のカタパルトを制御する。
1.しかし、カタパルトを格納しても、甲板上部のカバーはない。
2.ICCSの誘導により、操縦士は飛行甲板の周囲を一望できる。
ニミッツ級およびフォード級空母:
バックアップのカタパルト制御システムを、空母の他の場所に設置済。
仏海軍のシャルル・ド・ゴール空母の場合:
フランスの CATOBAR 空母シャルル・ド・ゴールには、
甲板に引き込み式の「バブル」があり、形状は長方形だ。
空母「福建」の新映像を分析:
1.カタパルト士官が、制御室から発射ボタンを押している。
2.しかし、甲板から戦闘機が飛び出すシーンは、今まで一つもない。
空母「福建」のカタパルト試験:
1.「福建」のカタパルトから、実際に航空機が発進するシーン’を見たことがない。
2.「福建」は、旧来の重り付き「トラック」を使っているかも。
今週初めの時点で、福建はまだ4回目の海上試験中だった。
空母「福建」のカタパルト実現性:
空母「福建」の電磁カタパルト実現は、人民解放軍海軍にとって最大の任務だ。
甲板から航空機を発進させることは、「福建」の完全就役に向けての使命だ。
電磁航空機発進システム(EMALS)の開発:
EMALSは、比較的新しく複雑な技術である。
現在までに、電磁航空機発進システム(EMALS)を使用して、
航空機を空中に打ち上げた空母は、フォード級空母1隻のみ。
英仏及びインドが開発中:
フランスとインド、そしておそらく英国も、将来的にEMALS搭載の空母配備を検討中。
1.中国は、蒸気動力のカタパルトを使用した空母を、運用した経験がない。
2.しかし「福建」が、電磁カタパルトをすぐ採用したことは驚きだ。
中国の新型空母開発計画:
中国はまた、新型CATOBAR空母(004型)建造の段階にある。
この空母は、原子力空母になる可能性がある。
中国海軍はまた、現在076型の大型強襲揚陸艦を数隻受領する。
電磁カタパルトを少なくとも1基搭載し、主にドローンの発射に使われるとみられる。
https://www.twz.com/sea/new-chinese-aircraft-carriers-catapult-control-bubble-looks-very-familiar