中国:鉄鋼業の「脱炭素目標」を5年延期(動画):
China: Steel industry’s “decarbonization target” postponed for 5 years:
中国:钢铁行业“脱碳目标”推迟5年:
中国政府:
「鉄鋼業界の排出CO2ピークアウト時期」を、
「2025年から2030年に延期したこと」が明らかになった。
工業情報化省、
国家発展改革委員会、
生態環境省2月7日、連名で新たなガイドラインを通達。
ガイドライン原案:
2年前のガイドライン原案では、鉄鋼業界のCO2排出について、
「2025年までのピークアウト実現を率先して目指す」と明記していた。
今回の通達:
今回の通達ではこの部分が「2030年までにピークアウトを実現する」に修正された。
2025年の達成は「性急かつ非現実的」
鉄鋼のCO2排出量:
中国の鉄鋼業界のCO2排出量は年間18億トンに上る。火力発電に次ぐ第2位:
これは国内の総排出量の約15%に相当し、業界別では火力発電に次ぐ第2位の排出源だ。中国の中小製鉄所:
中国には精錬設備を持つ鉄鋼メーカーが500社ある。
中小の製鉄所にとって、CO2の排出削減はコストと技術の両面で重荷だ。
中国の大型製鉄所:
多くは超低排出設備の導入を進めている。
しかしCO2 回収コストが非常に高く、採算面のプレッシャーが大きい。
「財新」中国Biz&Tech
https://toyokeizai.net/articles/-/512237?display=b
中国:石炭産出量が過去最高
中国の石炭産出量が過去最高を更新した。
国家統計局:
1月17日に発表したデータによれば、
中規模以上の石炭企業による2021年の産出量は、40億7000万トンと前年比4.7%増加。
2019年と比べても5.6%上回った。
水力発電が不足:
石炭火力に次ぐ水力発電の出力が、渇水の影響で例年より不足した。
そのため発電用石炭の需要がさらに高まった。
実は2021年の年初から9月まで、中国の石炭産出量は前年より低い水準で推移していた。
カーボンニュートラルの実現:
CO2排出量を2030年までに減少させ、カーボンニュートラル実現を2060年に延期する。
「財新」中国Biz&Tech