中国:滴滴に厳しい処分:データ流出の懸念(動画):
China: Severe Didi Disposal: Concerns about Data Leakage:
中国:严重处置滴滴:对数据泄露的担忧
ーなぜ中国政府は、滴滴に厳しい処分を行ったのかー
中国当局怒りの理由:
その理由は、滴滴が持つユーザーや車両の走行履歴のビッグデータにあると見られています。
滴滴のビッグデータ:
滴滴は、配車サービスの注文を処理しています。
- 1日に、600億件から800億件、
- ピーク時には、1秒間に400万件に上る、
このデータの重要性がうかがえる、あるリポートがネット上に残されています。
滴滴・新華社通信のリポート:
2015年に滴滴と国営の新華社通信が作成したそのリポート。
政府の省庁ごとに、そこでの乗り降りの履歴を分析しています。
中国政府の動向を把握:
つまり、滴滴が保有しているデータを分析することで、政府の動きを把握できるのです。
中国当局は、こうしたデータが流出することを恐れたのです。
滴滴がアメリカで上場:
中国当局は、滴滴のアメリカで上場を認めていません。
滴滴はそれを振り切って上場したと報じられています。
しかも上場した6月30日は、中国共産党が創立100年を祝う7月1日の式典の直前。
このタイミングも、当局の怒りを買ったとされています。
中国企業の海外上場規制を強化:
7月6日には、
中国企業が海外で上場する際のデータの管理に対する監督を強化する方針を示しました。
その後、
ユーザー数100万人を超える企業上場は、事前審査対象とする規制を発表しました。
個人情報の海外持ち出し制限:
8月には、個人情報の海外持ち出しを制限する法律を成立させた。
- 国内重要なインフラデータや、
- 自動車走行データの管理を、
- 厳しくする規制も発表しました。
ナスダック指数が下落:
中国のIT大手の多くが上場する香港市場。
8月、代表的な株価指数が、一時ことしの最高値と比べ、20%も下落しました。
中国企業98社の株価で構成されるナスダックの指数。
7月の1か月間で22%下落。
ソフトバンクグループ
孫正義社長:8月、中国企業への新たな投資を当面抑える方針を示しました。
- どのような規制が行われ、
- 株式市場にどう影響するのか、
- もう少し様子をみたい。
滴滴の筆頭株主:
ソフトバンクグループは、滴滴の筆頭株主である。
アリババの株主:
また、中国政府から圧力を受けているネット通販アリババグループの株主でもあります。
NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210901/k10013236341000.html