中国、香港:株式市場が凋落、地盤沈下へ
China, Hong Kong: Stock market plummets, increasing anxiety
中國、香港:股市暴跌,焦慮加劇
ー中国CSI300指数、上海総合指数が急落ー
ー香港市場時価総額、ピークから40%減もー
ー国家安全維持法で香港の価値下落ー
勝又壽良のワールドビューからSummaryをお届けします。
ウォール・ストリート・ジャーナル(10月24日)
「中国株が一段安、投資家の疑心根強く」と題する記事を掲載した。
中国株式市場、総崩れ:
碧桂園は、10月20日期限の外債利払いを実行出来ず。デフォルトが決定的。
中国の株価下落は、中国国内要因悪化の証拠だ。
CSI300指数:
10月23日に急落し、終値が2019年2月以来の安さ。
株価下落は4日連続で、年初来の下落率は10%超に達した。
上海総合指数:
上海総合指数も下落した。年初水準を下回っている。
中国当局がフォックスコンを検査:
週末、台湾フォックスコンに対し、検査実施した。
海外投資家は、’中国の地政学的リスク懸念発生’で、この報道を嫌気した。
ーフォックスコン(FII)はCSI300指数構成銘柄ー
10月23日、上海上場株が下落幅制限まで10%下落した。
人民元建てA株が売越し:
A株は、香港・中国本土間ストックコネクトを通じて売買される。
外国人投資家が、人民元建てA株を大幅に売越したのだ。
外国人のA株売越額:
10月、50億ドル(7500億円)を突破。
’ウインドのデータ’によると、’8月以降の売越額は220億ドル超’に達した。
中国当局がアップルに嫌がらせ:
中国当局が、’フォックスコン子会社を調査する’という事態になった。
フォックスコンはアップル・サプライヤーで、中国の輸出を支える。
アップルが、’中国からインドへ生産移転すること’を牽制したのだ。
外国人投資家の不安要因:
1.バイデン米政権の半導体中国向け輸出規制強化など、地政学的な懸念が高まった。
2.中国進出外資系企業の従業員拘束・出国禁止も、外国人投資家には不安要因だ。
’経済と金融市場を支える中国の対策’は、遅すぎた。
https://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/33588834.html
香港株式市場:時価総額、ピークから40%減少
ー中国当局が、香港外資企業を締め付けー
ー香港は、中国統治下に組み入れー
勝又壽良のワールドビューからSummaryをお届けします。
香港株式市場の時価総額が急減した。
現在4兆ドル(600兆円)で、2021年ピークから40%減少した。
1日当たり売買代金が急減:
年初から、140億ドルと、2年前より39%も落ち込んだ。
香港地盤沈下の背景:
中国当局が、’外資企業を締め付けた’のだ。
企業情報調査会社が、すでに香港から撤退した。
企業情報収集の取締り強化:
中国政府当局が、企業情報収集の取り締まりを強化した。
株式取引市場が、最も大きな影響を受けている。
ディールロジックの調査:
香港上場企業数が、ここ数年減少した。
香港市場の資金調達額急減:
年初来で35億ドルである。2020年の7%にすぎない。大変な落込みである。
3年前、2020年の520億ドルに比べ、はるかに見劣り。
香港取引所の役割減少:
今や本土取引所が、香港取引所を資金調達額で逆転。
年初来、香港市場の資金調達額は35億ドル。一方、本土取引所は460億ドル。
香港市場の株価急落は、’香港取引所の役割も薄れ始めたこと’を意味する。
中国の国家安全維持法施行:
嘗て、香港はビジネスがしやすく、中米欧の架け橋であった。
しかし、中国が2020年に厳格な国家安全維持法を施行。
’香港の経済的な価値’が、この程度まで落ち込んだ。
https://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/33584705.html