産総研:IoT対応放射線線量計:医療、非破壊検査、宇宙分野(動画):
AIST: IoT compatible radiation dosimeter: medical,inspection,space field:
AIST:兼容IoT的辐射剂量计:医疗,无损检查,空间领域
産総研:
ポイント:
- 放射線量の推移を、本体ディスプレーや端末によりその場で確認
- ボタン電池1個で、連続2年以上、放射線作業時の線量計測では10年間動作
- 線量データを分析、対策をとることにより、放射線被ばく低減が可能に
開発の社会的背景:
東日本大震災によって生じた福島第一原子力発電所の事故からまもなく10年になろうとしている。
今後、原子炉の解体作業が本格化すると予想される。
放射線量モニタリング技術:
医療、非破壊検査、宇宙分野でも、
- 放射線による被ばく低減のため、
- 作業時の放射線量の時間推移を、
- 簡便に高い信頼性で計測できる、
技術が必要とされている。
今回開発した線量計:
放射線センサーと衝撃センサーからなる。
- センサー部、
- ディスプレー、
- LED(光通信兼用)、
- ブザー、
- 無線通信機能を備えたMCU、
- 電池からなり、
ガンマ線が放射線センサーに入った時に生じるわずかな電流変化を検出。
その回数を線量に換算する電子式線量計である。
今後の予定:
今回開発した放射線線量計を実際の放射線作業の線量計測に適用して有効性を検証。
医療診断、非破壊検査、宇宙分野などへの応用を検討。
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2021/pr20210127/pr20210127.html