中国海警局:日比漁船に威嚇行動連発!
China Coast Guard: Repeated threatening against Japan/Philippine fishing boats!
中國海警:多起針對菲律賓漁船的威脅行為!
・中国が中間線を越え、日本漁船を威嚇
・中国が比EEZ内に侵入、放水銃を使用
NHK掲載記事からSummaryをお届けします。
習近平国家主席:
去年11月、習近平が「海警2901」配備の司令部を視察した。
東シナ海航行の乗組員から、’習近平が直接報告を受ける様子’を伝えた。
1.中国は’海警2901’で、東シナ海の監視を強化したい。
2.沖縄県の尖閣諸島周辺で、中国の存在感を高めたい。
日本:’海警2901’を警戒
中国最大の2隻は、’海警2901’及び’海警5901’である。
1.中国海警局は、1万tの巡視艇を2隻保有する。
2.2隻は、東シナ海と南シナ海で、監視任務に就く。
’海警2901’:
中国は、’海警2901’を東シナ海の司令部に配備した。
全長165m、排水量は1万tで、76mm砲を装備。
NHKが船舶自動識別装置(AIS)を分析:
2021年~2023年:
「海警2901」は、みずからの位置情報を発信しながら、
1.東シナ海の日中中間線のガス田付近を航行し、
2.時折、中間線を越えて航行する様子を確認した。
2024年4月:
沖縄県の尖閣諸島の沖合およそ80kmまで接近し航行した。
2024年2月:
中国海警局が、金門島周辺海域で演習を実施したと発表。
その前後、東引島(台湾が実効支配)の東側海域を、往復航行したのを確認。
フィリピン:’海警5901’を警戒
「海警5901」の南シナ海・活動状況が確認された。
フィリピンメディアが報道:
5月25日、モンスター船が出現したと、大きな注目を集めた。
’海警5901’がフィリピンEEZ内に侵入、スカボロー礁海域を航行した。
日比米・海上保安機関の会談:
6月1日、日比米海上保安機関会談をシンガポールで開催した。
中国の威圧的な行動:
今年3月、中国海警局が、フィリピン船に放水銃を使用した。
そのため、フィリピン側にけが人が続出した。
フィリピン沿岸警備隊:ガバン長官
今後、再発の懸念もある。フィリピンは、’海警5901’の動きを注意深く監視する。
1.フィリピン沿岸警備隊は、巡視船数の不足が課題。
2.日本が供与した全長97mの2隻だけが、最も大きい。
日本から大型巡視船を5隻調達:
今年5月、日本から大型船を5隻調達することを決定した。
中国とフィリピンとのせめぎ合いは今後も続く。
南シナ海のセカンド・トーマス礁:
この数年、中国海警局が、セカンド・トーマス礁(=フィリピンが実効支配中)に、多数の船を展開させ活動中。
フィリピンが、実効支配を継続:
1.1999年、フィリピン軍艦がセカンド・トーマス礁で座礁。
2.フィリピンが、定期的に船を派遣し、水や食料を補給中。
中国がフィリピンの実効支配に反発:
実効支配に反発する中国側は、
1.フィリピンが、軍艦補修の名目で軍艦に資材を補給。
2.中国は、その搬入阻止のため妨害活動を続行中。
米CSIS(戦略国際問題研究所)の分析:
ハリソン・プレタット研究員:
中国側は、一帯に派遣する船の規模を拡大した。
セカンド・トーマス礁で確認された中国側の船は、
1.2021年時点で、僅か平均1隻だった。
2.2023年時点で、13.9隻に急増している。
2023年12月上旬の事件:
フィリピンの4隻に対し、中国は46隻を派遣した。
フィリピン側の活動を、明らかに妨害したのだ。
中国船は放水銃を使用:
1.また中国船は、2021年末以来、放水銃を使用した。
2.中国海警局とともに、大量の漁船を出動させた。
3.フィリピンの実効支配拠点を崩壊する狙いと指摘。
4.セカンド・トーマス礁は中国の前線拠点で、ミスチーフ礁に近い。
フィリピンが支配できなくなれば、中国が、この海域を半永久的に占有する。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240602/k10014468811000.html