QRコード:二重の四角形に隠された秘密ー2000年ISO国際規格認定(動画):
QR code: Secret hidden in double rectangle-2000 ISO standard certification:
QR码:秘密隐藏在双矩形-2000 ISO国际标准认证
日常生活で身近なQRコード。
開発したのは、日本の自動車部品メーカーで働く技術者でした。
開発したのは、DENSOの原昌宏さん(61)。
2年間の開発期間を経て、1994年に完成。
QRコード:二重の四角形
- QRコード=クイック・レスポンスの名前の由来どおり、高速で読み取りが可能
- 最大で7000文字ほどの情報が盛り込めるコード。
- 漢字も表現できます。
特許を公開:ライセンス料なし
2000年にはISOの国際規格として認められ、世界中で利用されています。
日本で、QRコード読取機能付の携帯電話が発売され、一気に認知度が高まりました。
この会社では、QRコードの特許は取っているものの、特許を公開してライセンス料を取っていません。
Q 開発で工夫したことは?
最も難しかったのは、”文字の中に埋もれたときに、コードだけを抽出して読み取ること”でした。
何か目印をつけるのがいいと考え、3つのコーナーに配置している二重の四角形に行き着きました。
『切り出しシンボル』と呼んでいます。
Q この二重の四角形に、文字に埋もれない秘密が隠されているのですか?
文字と区別するために、特徴のある形が必要でした。
それを見つけるため、世界中の文字(日本語、ハングル、アルファベット、中国語、タイ語、アラビア語など)の面積の比率を調べ、文字として使われていない比率を探しあてました。
3~4か月間かけて見つけたのが、今の四角形の白黒の比率です。
- 1番外の黒の幅の比率を1とすると、
- 次の白も、1の比率です、
- 次の黒が、3の比率になっています。
全体として『1:1:3:1:1』の比率となっています。
独自の比率を発見できなかったら、”今のQRコードは生まれていなかった”かもしれません。
さらに、この四角形を3つのコーナーに配置。
3つのコーナーに配置することで、QRコードの外形が分かります。
1つのコーナーが空いていれば、QRコードの上下左右を区別することができます。