JX金属:金属3Dプリンター用の純銅粉:99.94%相対密度実現(動画):
JX Metal:Pure copper powder for metal 3D printers:99.94% relative density achieved:
JX Metal:用于金属3D打印机的纯铜粉:达到99.94%的相对密度
―電子ビーム方式:99.94%の相対密度を実現―
―レーザービーム方式:98.56%の相対密度を実現―
JX金属:
従来より、「金属3Dプリンターで製作した造形物は、密度不足であること」が大きな問題でした。
JX金属は、この問題を解決できる、「金属3Dプリンター用の純銅粉」を開発いたしました。
今後、2020年年頭を目途に、サンプル品の提供を開始する予定です。
従来の問題点:
金属3Dプリンティング材料の金属粉の製造については、いまだ技術面での課題が多くあります。
特に、「純銅粉を用いた3Dプリンティングは、造形物の相対密度が低い」という点が、ネックになっていました。
今回の開発品:(図1参照)
今回の開発品は、粉体の表面に特殊な表面処理を施し、表面の酸化を防止しました。
この特殊な表面処理を施した銅粉を用いて、電子ビーム方式で造形を行ったところ相対密度で99.94%を達成。
仮焼結の抑制:(図2参照)
かつ仮焼結(造形・前工程/予備加熱プロセス時、銅微粉同士の固着が発生)を、抑制できました(※2)。
この効果により、微細で複雑な自由度の高い造形も可能となります。
レーザーメタルデポジション方式:
またレーザーメタルデポジション方式での造形でも相対密度98.56%という高い結果が得られています。
今後の利用分野:
今後、本開発品のこうした優れた特性を生かし
- サーバー用のヒートスプレッダーや
- 自動車用の水冷冷却ユニットなど、
さまざまな用途向けにご採用いただけることを期待しております。
当社のラインアップ:
チタン系合金粉:グループ会社である東邦チタニウム・トーホーテック
タンタル、ニオブ系合金粉:H.C. Starck Tantalum & Niobium社
今回開発した純銅粉は、12月4~6日に幕張メッセ「第6回高機能金属展」に出展する予定です。
ニュースリリース | JX金属