JNC石油化学:超高色純度の青色発光材料開発:organic EL display (OLED)(動画):  JNC Petrochemical:Ultra-high-purity blue light-emitting material: For (OLED):  JNC石化:开发超高纯度蓝色发光材料:用于有机EL显示器(OLED)

JNC石油化学:超高色純度の青色発光材料開発:organic EL display (OLED)(動画): 
JNC Petrochemical:Ultra-high-purity blue light-emitting material: For (OLED): 
JNC石化:开发超高纯度蓝色发光材料:用于有机EL显示器(OLED)

2019年7月16日

関西学院大学:

JNC石油化学株式会社:

共同研究チームは、有機ELディスプレイ用青色発光材料の開発に成功しました。

この青色発光材料は、量子ドットやLEDを超える色純度を保持しています。

有機ELディスプレイ:(OLED)

液晶ディスプレイに代わるフラットパネルディスプレイとして、実用化が進んでいます。

有機系発光材料:メリデメ

従来の欠点:発光の色純度が低い

有機系発光材料には、発光の色純度が低い(発光スペクトル幅が広い)という欠点。

発光の色純度が低ければ、ディスプレイで、そのまま使うことは出来ません。

光学フィルターで、不必要な色(発光スペクトル)を除去し、色純度を向上させる必要があります。

発光の色純度が低ければ、ディスプレイの輝度や電力効率が大きく低下。

実は、フィルターによる色純度の向上には限界があるのです。

現在は、ディスプレイの広色域化が難しく、色純度が高い発光材料の開発が望まれていました。

今回開発:色純度が高い発光材料

畠山教授が、発光分子の適切な位置に2つのホウ素と4つの窒素を導入しました。

共鳴効果を重ね合わせることで、発光スペクトルの広幅化の原因である伸縮振動の抑制に成功。

有機系青色発光材料:(ν-DABNA)

窒化ガリウム系LEDやカドミウム系量子ドットを超える色純度を持つ有機系青色発光材料(ν-DABNA)の開発に成功しました。

研究チーム:DABNAを開発

2016年にν-DABNAのプロトタイプとしてDABNAの開発に成功しました。

現在、ハイエンドスマートフォンの有機ELディスプレイで実用化済み。

今回開発したν-DABNAは、DABNAを大きく上回る色純度と発光効率を有しています。

有機ELディスプレイの高色域化、高輝度化、低消費電力化、ブルーライトの低減などが期待できます。

本研究成果は、2019年7月15日(英国時間)に英国科学誌「Nature Photonics」のオンライン速報版で公開

英国科学誌「Nature Photonics」オンライン速報版

https://www.nature.com/articles/s41566-019-0476-5

JNC株式会社

https://www.jnc-corp.co.jp/news/2019/post-74.html