図 1 開発したゲノム解析データ伝送システムの概要
東芝:世界初、量子暗号通信の伝送成功:数百GB全ゲノム配列リアル伝送:
Toshiba:Transmission of quantum cryptography:Hundreds of GB, whole genome sequence:
东芝:世界上第一个成功传输量子密码通信的技术:数百GB,整个基因组序列的真实传输
東芝/東北大学メディカル・メガバンク機構(ToMMo)
東芝と東北大学メディカル・メガバンク機構(ToMMo)が、全ゲノム配列データを、量子暗号通信を用いて伝送することに、世界で初めて成功しました。
「今回、伝送した全ゲノム配列データ」は、数百ギガバイトを超えるデータ量です。
量子暗号通信技術による鍵配信速度は現時点で最大でも10Mbps程(注1)です。
大規模データ伝送:逐次暗号化・逐次伝送システム
従来、大規模なデータ伝送の活用には課題がありました。
今回、東芝とToMMoは、大規模データを逐次暗号化・逐次伝送するシステムを新たに開発。
逐次暗号化・逐次伝送システムを使い、全ゲノム配列データのリアルタイム伝送に成功。
これにより、
- 量子暗号技術が、大容量データの伝送に活用できる、
- またゲノム研究・ゲノム医療の分野において、実用レベルで活用可能、
を実証しました。
本研究の一部は、「光・量子を活用したSociety 5.0実現化技術」(管理法人:量子科学技術研究開発機構)によって実施されました。
注1:https://www.toshiba.co.jp/about/press/2018_08/pr_j2701.htm
研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/01/press20200114-01-genomu.html