昭和電工:熱アシスト磁気記録(HAMR)技術開発:70~80TB実現:
Showa Denko:Heat-assisted magnetic recording (HAMR):70 to 80 TB:
昭和电工:开发热辅助磁记录(HAMR):实现70到80 TB的记录容量
2020年2月6日
昭和電工:
昭和電工は、HDDの次世代記録技術である熱アシスト磁気記録(HAMR)対応/次世代HDメディアの製造技術を、開発しました。
「最強の磁性材料の一つ(耐食性にも優れた)Fe-Pt系磁性合金薄膜」を用い、磁気記録層の層を構成し、HAMR対応HDDの製品化に成功。
熱アシスト磁気記録(HAMR):
「HDメディア製造時、温度制御に当社独自の工夫」を加えています。
- 最先端HDメディアの数倍の、高い保磁力を実現、
- 結晶粒径/微細化と最適分散制御で、低ノイズ化を達成、
- 電磁変換特性・耐久性ともに業界最高レベルのHDメディア、
(注)HAMR(Heat Assisted Magnetic Recording):
「磁気記録のトリレンマ」とは:
- 微細な粒子構造、
- 耐熱揺らぎ性能、
- 磁化のしやすさ、
3要素を同時に満足させることが困難な状態を意味します。
このトリレンマ解決のため、「記録時に磁性膜を局所的に加熱して記録する方式」を見出しました。
従来の磁気記録密度:
従来の磁気記録方法を用いたHDメディアの記録密度が約1.14Tb/in2です。
今回の磁気記録密度:
HAMR技術を使用した場合、将来には5~6Tb/in2を実現できるといわれています。
3.5インチHDD1台当たり/70~80TBの記録容量が実現可能の見込み。
ニュースリリース | 昭和電工