長さ・幅・構造を制御 リビングAPEX重合のイメージ(名古屋大学 高橋一誠 氏提供)
名古屋大:グラフェンナノリボン精密合成:次世代半導体材料(GNR)(動画):
Nagoya Univ:Precise synthesis of graphene nanoribbons:next-gen semicon materials(GNR):
名古屋大学:石墨烯纳米带的精确合成:下一代半导体材料(GNR)
名古屋大学:「リビングAPEX重合法」
伊丹健一郎教授らは、次世代の半導体材料となりうるグラフェンナノリボン(GNR)の精密な合成に成功した。
GNRの長さや幅、構造をすべて制御できる「リビングAPEX重合法」を開発した。
【ポイント】
従来の合成手法:問題点
グラフェンナノリボンは、次世代炭素材料として期待されています。
その長さや幅、構造が、電子物性に大きな変化を与えます。
しかし、従来の合成手法では全てを精密制御できなかった。
今回の合成手法:解決点
この度、効率的な高分子重合法(リビングAPEX重合法)を開発しました。
長さ、幅、構造を精密制御してグラフェンナノリボンを合成することに、世界で初めて成功した。
さまざまな構造をもつグラフェンナノリボンを精密に設計・合成できます。
次世代半導体など、広範囲にわたる応用展開への道をひらくと期待される。
本研究成果は、2019年6月26日(英国時間)に英国科学誌「Nature」のオンライン速報版で公開。
世界トップレベル研究プログラム(WPI)
トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM)
http://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/ja/research/2019/06/post-9.php