共同発表：より薄く高強度なポリプロピレン系多孔質フィルム開発 – Li電池や分離膜：
Development of thinner and stronger polypropylene porous film – For Li batteries and separation membranes：
联合公告：开发更薄更强的聚丙烯多孔薄膜 – 用于锂电池和分离膜
～電池や分離膜等で省エネ・省資源に貢献～
2018年９月４日
三菱ケミカル株式会社
科学技術振興機構（ＪＳＴ）
内閣府政策統括室（科学技術・イノベーション担当）フィルム厚みを５マイクロメートルまで薄膜化し、突刺し強度を単位厚み換算で２～３倍まで高め、従来技術では成し得なかった薄膜化と高強度化の両立に成功しました。
・ポリプロピレン（ＰＰ）系多孔質フィルムの構造因子（空孔径、空孔率、空孔分布など）を分析し、空孔構造を精密に制御することで、リチウムイオンの透過性を維持
・ＰＰ系多孔質フィルムを、リチウムイオン電池のセパレーターに適用すれば、機械的変形に対する短絡耐性を維持しながら、セルの２０％高容量化
・分離膜などの各種多孔質フィルムに適用すれば、機器を小型化でき、省エネルギー・省資源化に貢献
２０２０年代前半を目途に、今回の解析手法や材料設計を、ＰＰ系以外のさまざまな高分子多孔質フィルムにも適用し、性能向上を図ります。