三菱電機 :160 kV高電圧電流、7ミリ秒以内に遮断:EC project’PROMOTioN’(動画):
Mitsubishi:160kV current、cut off within 7 millisec:EC project’PROMOTioN’:
三菱电机:160 kV高压电流,在7毫秒内切断:EC项目“ PROMOTioN”
三菱電機:ECプロジェクト’PROMOTioN’
160kV高電圧直流遮断器(DCCB※1)のプロトタイプを用いて、直流電流の遮断試験を実施。
EC研究プロジェクト(PROMOTioN:HVDC)が定めた試験要求基準を、見事クリアしました。
ピーク値16 kA(キロアンペア)の事故を再現した実験で、「電流を7ミリ秒以内に遮断する」ことに成功。
国際認証機関:DNV GL・KEMA大電力試験所
今回の試験は、国際的な認証機関であるDNV GLのKEMA大電力試験所(オランダ王国)で行われました。
今回の試験結果:
今回の試験結果を踏まえて製品化開発を進めます。
- 機器の信頼性向上と低コスト化の実現、
- 高電圧直流送電の送電網の拡大・継続性、
安定性向上に貢献します。
HVDC送電:必要性
長距離ケーブル送電は、「交流送電よりも電力損失が少なく、低コスト」。
欧州(特に北海やバルト海)では、「洋上風力発電設備を陸上送電網に接続するための有効な手段」として用いられています。
近年、直流送電網の拡大・継続性確保・安定性向上のために、「機器としての信頼性が高く、低コストの直流遮断器」が、求められていました。
交流電流の場合:電流遮断
半サイクル毎に現れる周期的な電流零点で電流を遮断できます。
直流電流の場合:電流遮断
遮断器によって、強制的に電流零点を形成する必要があります。
また、直流送電では直流・交流間の電力変換を行う変換器が用いられています。
事故発生時:
事故時には変換器が電圧低下によって停止する前に事故電流を遮断する必要があります。
つまり、「遮断器には数ミリ秒での高速遮断」が要求されます。
三菱:160kV高電圧直流遮断器(DCCB)
今回、事故電流が発生した際、強制的に電流零点を形成して数ミリ秒で電流を遮断。
機械式DCCBのプロトタイプが、160kV高電直流電流の遮断に成功しました。
※1
Direct Current Circuit Breaker
※2
High Voltage Direct Current 高電圧直流、電力分野ではDC1500V超をHVDCと呼称
※3
Progress On Meshed HVDC Offshore Transmission Networks
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2019/1010-a.html?cid=rss