UAE/ANDOC:日本の脱炭素技術を活用へ
UAE/ANDOC: To utilize the latest decarbonization technology
阿聯酋/ANDOC:利用最新的脫碳技術
~つばめBHB:次世代アンモニア製造技術で脱炭素
~JEPLAN:ペットボトル・リサイクル新技術導入
NHK | ビジネス特集掲載記事からSummaryをお届けします。
東京工業大学:つばめBHB
次世代アンモニア製造技術が、脱炭素燃料として期待される。
日本のスタートアップ企業が、注目を集めている。
脱炭素に日本のアンモニア技術を使う:
アンモニアは、燃焼しても二酸化炭素を出さない。
1.重油の代わりに船の燃料に使う。
2.火力発電用の石炭の代わりに使うのだ。
従来の’ハーバー・ボッシュ法’:
’ハーバー・ボッシュ法’によるアンモニアの製造は、100年前に確立された。
しかし、高温、高圧環境での合成が必須。製造には大がかりな設備が必要だ。
つばめBHBのアンモニア触媒技術:
BHBは、独自の触媒技術を開発。低温・低圧の条件でアンモニア製造に成功した。
小規模な設備で、アンモニアを安全に製造できる。大幅なコスト削減が可能。
UAE/ANDOCと提携:
UAEの国営石油企業が、この技術に注目、共同研究開発契約を締結した。
今後、現地UAE/ANDOCでの製造開始を目指す。
つばめBHB:中村公治CEO
UAEの安い再生可能エネルギーと、つばめBHBのアンモニア製造技術を使う。
エネルギーや肥料分野の脱炭素を実現する。
日本のリサイクル技術:
ペットボトルの リサイクルで、CO2排出量を半減する。
革新的なリサイクル技術で注目される日本企業。
日本のスタートアップ:’JEPLAN’
’JEPLAN’は、ペットボトル・リサイクルを手がける企業だ。
石油からできるペットボトル・リサイクルは、脱炭素に極めて重要。
UAE企業と提携:
12月2日COP28会場で、岸田首相の立ち会いのもと、UAE企業と提携した。
ペットボトルの本数
日本の場合、2022年出荷されたペットボトルの本数は241億本。
二酸化炭素の排出量は211万トンにのぼる。
JEPLANのリサイクル技術:
この企業のリサイクル技術を活用する。
’新たにペットボトルを製造する’よりも、リサイクルで’CO2排出を半分に抑えること’が可能。
リサイクルのプロセス:
現在、販売されるペットボトル約86%が、リサイクルされている。
しかし、再びペットボトルにリサイクルされる割合は、29%にとどまる。
その理由は、リサイクル過程で不純物が含まれるからだ。
ケミカルリサイクル技術:
~ 新技術が登場、ペットボトルのリサイクル向上へ
JEPLANが開発したのが、’ケミカルリサイクル’という新たな技術。
~ケミカルリサイクルで不純物を分解
1.使用済みペットボトルを、エチレングリコールで溶かし、分子レベルに分解。
2.活性炭などを使って不純物を除去する。
3.新しいペットボトルと同等の品質に再生する。
ケミカルリサイクルの強みは、不純物の除去能力の高さだ。
何度でも繰り返しリサイクルできる。
日本のケミカルリサイクル工場:
既に日本では、4万8000㎡のリサイクル工場を建設済。
年間2万2000トン(=500mlボトル換算で10億本)をリサイクルできる。
UAEで新工場建設:(12月4日)
UAE企業と、大規模なリサイクル工場の建設で協議中。
太陽光の発電コスト:
UAEは日照量が多い。広大な平地があり、発電コストが安い。
1,太陽光の発電コストは日本のおよそ4分の1
2.1kwh当たり、僅か3円台なのだ
日本政府も海外展開支援
1月、西村経済産業大臣とUAEのジャーベル産業・先端技術相が出席。
UAEの企業との関係作りに向け、UAEとの連携強化に動きました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231206/k10014279431000.html