東京都立大:10倍速く行う吸収物質を発見:直接空気回収(動画):  Tokyo Metro Univ: an absorbent substance that is 10 times faster: DAC:  东京都立大学:发现吸收速度快 10 倍的物质:直接空气回收(DAC)

東京都立大:10倍速く行う吸収物質を発見:直接空気回収(動画): 
Tokyo Metro Univ: an absorbent substance that is 10 times faster: DAC: 
东京都立大学:发现吸收速度快 10 倍的物质:直接空气回收(DAC)

東京都立大:

空気中のCO2回収を、10倍速く行う吸収物質を発見した。

直接空気回収(DAC):

世界が脱炭素社会をめざす中。

期待を集める技術の一つが、空気中からCO2を捕集・分離する直接空気回収(DAC)だ。

最大10倍の吸収効率を達成:

  • 空気中のCO2を回収でき、
  • 現在使われているCO2捕集物質の、
  • 最大10倍の吸収効率を達成可能な手法を開発した。

実用化すれば、2050年には人が排出するCO2の大部分は回収できる。

この手法は本当に偶然の産物。

日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC213KJ0R20C21A7000000/

【新技術の概要】

二酸化炭素吸収放出システム

相分離を利用した二酸化炭素吸収放出システム。

ガスから、

  • 幅広い濃度の二酸化炭素を、常温で除去できるだけでなく、
  • 吸着した二酸化炭素を、低温で発生・回収できる。
  • また、本システムは何度でも利用可能である。

従来法より高効率かつ低コストで二酸化炭素を回収することができる。

【従来技術・競合技術との比較】

従来の二酸化炭素吸収放出システムは、

  • 二酸化炭素の吸収速度を向上させると、発生温度が上昇し、
  • 二酸化炭素の発生温度を低下させると、吸収速度が低下する。
  • 吸収と放出を実用的に両立できなかった。

本技術はこの課題を解決する。

吸収速度を高めると供に低温での放出が可能である。

【新技術の特徴】

  • 100℃以下の低温で二酸化炭素の放出でき,繰り返し利用可能。
  • 400ppmの二酸化炭素でも90%以上の効率で吸収でき、繰り返し利用可能。
  • 塩基触媒を添加し二酸化炭素の放出速度を高めることができる。

【想定される用途】

  • 二酸化炭素回収蓄積(CCS)技術,二酸化炭素回収利用(CCU)技術
  • 工場等の排気ガスから、二酸化炭素を回収する装置
  • 空気中から、二酸化炭素を回収する装(Direct air capture, DAC)

2021 東京都立大学

https://shingi.jst.go.jp/kobetsu/tmu/2021_tmu/tech_property.html

温室効果ガス削減への新技術

<相分離を利用した 二酸化炭素吸収放出システム>

東京都立大学 理学部 化学科 教授 山添誠司

2021年7月8日

https://shingi.jst.go.jp/var/rev0/0001/3044/2021_tmu_3.pdf