台湾のNarwhal:初の国内開発潜水艦デビュー
Taiwan’s Narwhal: First domestically developed submarine debuts
台灣「獨角鯨號」:首艘國產潛艦首次亮相
・台湾の潜水艦建造、歴史と課題
・今後、Narwhal級を8隻建造へ
The News Lens 掲載記事からSummaryをお届けします。
潜水艦の進水式:
・台湾初の自主開発・建造潜水艦
2023年9月、Narwhal(=Hai Kun)進水式が高雄市で開かれた。
蔡英文総統が、台湾の防衛力向上を広くアピール。
台湾の潜水艦保有数:
・台湾の保有潜水艦は、現在4隻
ガピーⅡ型の2隻:1940年代に建造され、1973年台湾に供与された。
オランダ・海龍の2隻:1980年代後半、ズヴァールトフィス級2隻を採用。
2016年、民進党・蔡英文政権で、潜水艦建造の動きが本格化した。
今回進水したNarwhal:
現在。高雄で停泊した状態で、検査を実施中。
2024年、湾外に出航、海上公試を行う予定だ。
’すでに2隻目も建造に入っていること’が判明した。
民進党政権:
今後、’Narwhal級潜水艦を合計8隻建造する’としている。
今回、台湾の自主開発・建造割合は、40%の見込み 。
潜水艦建造の背景:
第一に、中国の軍事力増大に対し、民進党政権の危機感があった。
第二に、民進党が野党の時代、2015年に’国防政策青書’を発表した。
’潜水艦を始めとする武器の自主建造化’につき分析。
国防政策青書:
当時は、1500t級潜水艦建造の予定だった。
最終的に、ズヴァールトフィス級と同じ。3000トン弱になった。
搭載電池の詳細は不明:
当初、’NarwhalはLIBを搭載’と噂されていた。
最終的に、’鉛電池を搭載(=Diesel Electric)’との情報あり。
1番艦Narwhalが、鉛電池を採用しても、2番艦以降で変更もありうる。
最強のMk-48Mod6AT:
台湾のNarwhalは、高性能のMk-48Mod6AT大型魚雷を搭載。
空母や最新揚陸艦など、’大型艦を撃沈する能力’を保持。
’Mod6’は、オーストラリアやオランダが採用するタイプと同じ。
台湾造船公司が製造:
日本の潜水艦の場合、毎年三菱重工と川崎重工が、交互に建造。
台湾でNarwhal建造を担うのは、台湾造船公司1社のみ。
2社あれば、1社に不測の事態が発生しても、建造ラインは安泰だ。
潜水艦・救難艦の必要性:
~’潜水艦・救難艦の充実’が重要課題~
台湾の大湖級・救難艦は、艦齢が80年超の老朽艦である。
後継艦は3250t級であるが、’潜水艦専用の救難艦ではない’。
大湖級・救難艦は、基本的に水上艦艇を救援する。
~10隻フリートでのNarwhal運用体制~
本格的な潜水艦・救難艦の建造と、その要員の養成が急務だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3aada1f1602f1bda16abd64ff286988e9ea41beb