長距離スタンドオフ兵器:HGV/Block1の発射試験に成功
・日本防衛省が、射程500~1000kmのBlock1を初公開
・さらに射程を大幅に伸ばしたHGV/Block2も開発中
JSF掲載記事からSummaryをお届けします。
日本の防衛省:
2月7日、「新兵器HGV/Block1の発射試験を行ったこと」を公表した。
さらに、射程を大幅に伸ばしたBlock2も開発中とのこと。
HGV/Block1の発射試験結果を発表:
1.極超音速滑空体(HGV)は、弾頭を持つ長距離スタンドオフ兵器だ。
2.「Block1」は早期量産型で、射程500~1000kmである。
スタンド・オフ防衛の進捗状況:
防衛省は、高速滑空弾Block1の試験を、既に4回実施済み。
第1回発射 2023年08月25日(日本時間)
第2回発射 2023年11月02日(日本時間)
第3回発射 2023年11月23日(日本時間)
第4回発射 2024年01月25日(日本時間)
「試験場所は、米国カリフォルニア州の何処か?」は明記されていない。
おそらく、米軍ポイントマグー射場と推定される。
HGV/Block1の発射写真:
防衛省は、HGV/Block1の発射写真を、4種類公開した。
防衛省防衛技術庁(ATLA)は、高解像度の写真をSNSに掲載した。
他の3種類の写真は、解像度が低い写真である。
HGV/Block1の構成:
1.固体燃料ロケット・ブースター(1段)+滑空弾頭(HGV)の構成。
2.ブースターと滑空弾頭を切り離す方式を採用した。
弾道ミサイルの弾頭を滑空弾頭とした、極超音速・滑空ミサイル兵器である。
Block1は極超音速兵器:
1.滑空弾頭は、ブースター切り離し後、跳躍滑空(スキップ・グライド)飛行を行う。
2.大気圏と宇宙空間の狭間を、水切り石のように飛行する。
これは事実上の極超音速兵器である(=機動式弾道ミサイルに近い)
※HGV: Hypersonic glide vehicle ・・・極超音速滑空体、極超音速滑空弾頭
HGV/Block1の配備予定:
2025年度に最終の性能確認試験を行い、2026年度中の配備を目指す。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/d968c39a1bdd4b88c6d34369220392d147901df9