中南米・東南アジア:デング熱が過去最多
Latin America・Southeast Asia: Dengue fever at record high
中南美洲/東南亞:登革熱病例創歷史新高
・“スーパー耐性蚊”が新たに出現
・感染からどうやって身を守る?
NHK掲載記事からSummaryをお届けします。
殺虫剤が効かない“スーパー耐性蚊”を発見:
私たちを脅かす“新たな蚊”の存在が明らかになった。
1.殺虫剤が効かない“スーパー耐性蚊”と云う蚊。
2.日本の研究チームが、世界で初めて発見した。
国立感染症研究所 :葛西真治医師
“スーパー耐性蚊”は、1000倍の殺虫剤を使わなければ死なない。
実際にどれほど殺虫剤が効きづらいのか?
1.通常の蚊に殺虫剤をふきかけると、30秒ですべて死ぬ。
2.しかし“スーパー耐性蚊”は、10分経っても、1匹も死なない。
東南アジアで“スーパー耐性蚊”を発見:
“スーパー耐性蚊”の増加が、デング熱の感染拡大と関係がある。
1.葛西さんは、“スーパー耐性蚊”を2年前東南アジアで発見。
2.2017年に日本の中部国際空港に侵入していたとのこと。
現在、世界の専門機関と連携し、全容解明を急ぐ。
国立感染症研究所: 葛西真治医師
殺虫剤に強い形質、遺伝子を持った蚊が生き残る。
1.同じ成分の蚊の殺虫剤が、繰り返し使用されることで、
2.蚊が少しずつ耐性を持ち、集団の中で大部分を占める。
化学成分を使わない蚊よけ薬:
タイで、デング熱の感染者数が、去年13万人を超えた。
最近、日本で開発の蚊よけクリームが使われ始めた。
蚊よけクリーム:
このクリームは、従来の化学合成成分を使わない。
シリコーンオイルを使用:
シャンプーと同じ成分で、蚊よけクリームを腕に塗る。
大量の蚊がいる容器に入れて実験した。
1.クリームを塗った肌を、蚊が刺すことはない。
2.肌に止まっても、1秒以内に離れていきました。
蚊の脚の特徴:
蚊は、シリコーン・オイルクリームを塗った肌を刺さないのだ。
蚊の脚の構造:
1.蚊の脚には微細な凹凸が多く、水をはじく性質を持つ。
2.シリコーンオイルは、蚊の脚の表面に、即浸透する。
蚊の脚で実験:
蚊の脚を模した面に、水とシリコーンオイルを垂らした。
蚊は、シリコーンオイルに接触すると、嫌がって飛び去る。
日用品メーカー:仲川研究開発室長
タイでは、’蚊を殺さずに、手軽に蚊から身を守る薬’の人気が高まっている。
1,タイの夏では、いつも一般家庭に、多くの蚊がいる。
2.耐性蚊が侵入した場合、蚊は殺虫剤で簡単に死なない。
岐阜大学:ベンチャー企業
岐阜大学の特許技術を使い、蚊を寄せつけない服を開発した。
繊維自体に穴を開け、そこに忌避剤を閉じ込める。
すると、水に強く、効果の持続性も高めることができた。
繊維に微細な孔(あな)をあける機械
1.服に使われているのは、繊維の特殊な加工技術。
2.微細な孔(あな)を、均等にあけるのだ。
大きさは20~30nmで、髪の毛の太さの1000分の1。
素材開発メーカー:長曽我部竣也社長
マレーシアで、デング熱の感染者が急増している。
素材開発メーカーとマレーシアが、共同で商品化する。
1.マレーシアなど東南アジアでは、雨期のシーズンが多い。
2.より効果が持続する衣服のの需要が大きい。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240603/k10014465991000.html