日本のガシャポン:ガチャガチャが中国を救う
・カプセルトイの魅力が、中国の大人を魅了
・NEW NEW TOWNが、中国市場を開拓へ
jbpress掲載記事からSummaryをお届けします。
中国にあるNEW NEW TOWNの店舗:
尾松 洋明:ガシャポン評論家:
ガシャポンが、日本で空前のブームを巻き起こしている。
現在、日本でガチャガチャ専門店数は800店舗を超えた。
その独特のカプセル文化は、大人から子どもまであらゆる層に浸透している。
3大専門店:バンダイやタカラトミーを凌駕:
1.ルルアークが運営する「ガチャガチャの森」
2.トーシンの「#C-pla(シープラ)」
3.ドリームカプセルの「ドリームカプセル」
2024年に、大和PIキャピタルがドリームカプセルの株式を譲受。
2025年に、オリックスが「ガチャガチャの森」を買収した。
NEW NEW TOWN:ブランドの目的:
実際、中国でこのブランドが取り組んでいるテーマ。
1.日本の“遊び”を、中国の“文化”に変換し、その文化を担う街をつくる。
2.2022年4月、上海で「中国企業による初のガシャポン専門店」が誕生。
ガチャガチャ店舗数:アジアで急速に拡大:
NEW NEW TOWNは、2025年に25店舗を開店、2026年に50店舗を目指す。
1.「イオンモール」のような、中国のショッピングモール。
2.“2次元フロア”と呼ばれるアニメ・漫画専門エリア。
3.日本の「アニメイト」や「パルコ」に似たスペースに開店。。
中国の専門店数:200店舗前後:
多くは、アニメグッズ店の一角に、20〜30台のガシャポンが設置されている。
1.つまり、ガチャガチャ市場としての中国は、まさに未開拓地なのだ。
2.NEW NEW TOWNの担当者が、その可能性を見抜いたのだ。
日本ガチャガチャ協会:小野尾勝彦会長:
NEW NEW TOWNが中国で成功したのは、「日本と直接取引ができる」という強みだ。
1.日本国内での新作商品を、「すぐに中国に導入できる」のだ。
2.販売商品の9割以上が、日本メーカーの本物・正規品だ。
3.中国ユーザーが、「日本ガチャを体験できる貴重な場」である。
中国人に人気のガチャ商品:
「アニメやゲームのキャラクターもの」が売り上げの8割を占めている。
1.漫画「ハイキュー!!」や「クレヨンしんちゃん」などが人気だ。
2.「ぬいぐるみ系の商品」は、女性層に人気がある。
日本人が「中国人材を育成・教育」:
1.中国の若者たちは、そもそもガシャポンで遊んだ経験がない。
2.また、売り場づくりや、在庫管理といった知識もない。
そのため、NEW NEW TOWNは、中国人の新入社員を日本に送りこんだ。
日本の専門店で、商品陳列のロジック、導線設計、回遊性の高め方を教育した。
「中国人の物まねビジネス」は通用しない:
もちろん、競合も現れる。「もちろん中国に真似されること」が、前提である。
この文化を早く根付かせた者が、中国のガチャ市場を制するのだ。