1番左は酸化グラフェン材料を分散させた溶剤。白い点がコロナウイルスで、右に行くにつれて消えている
COVID-19:熊本大、酸化グラフェンでウィルスを撃退:ナノシート作製(動画):
COVID-19: Fight off viruses with graphene oxide:
COVID-19:用氧化石墨烯排斥病毒:
熊本大学:
産業ナノマテリアル研究所:新型コロナウイルスを、酸化グラフェンで、ほぼ完全に除去できることを確認した。
酸化グラフェンナノシート:
「酸化グラフェンナノシートと呼ぶ微細な材料」を使う。
分散させた溶剤を使った実験で、新型コロナウイルスをほぼ完全に除去した。
実験では:
- 厚さ:1ナノ―数ナノメートル、
- 大きさ:0.1マイクロメートル四方の、
「シート状の酸化グラフェン材料を、分散させた溶剤」を用いた。
1時間でウイルスを完全除去:
溶剤を、新型コロナウイルスの培地にのせる。
実験では、約1時間でウイルスをほぼ完全に除去できた。
実験は、熊本大・新型コロナウイルス向け実験室で、行った。
産業ナノマテリアル研究所:
酸化グラフェンなど、高機能性ナノシート材料について、生命・医学研究を進めている。
今回の研究:
熊本大学の速水教授と池田准教授の共同研究グループによるもの。
利用分野:
酸化グラフェン自体は、グラファイトを酸化処理した材料で安価に製造できる。
- ヒトへの細胞毒性がないことも確認済み。
- 「再現性も取れている」(速水教授)という。
酸化グラフェンナノシートの分散溶液は、ポリエチレン製不織布などに混合可能。
速水教授:
産業界と連携して「不織布を用いたマスクやエアコン用フィルターなどの製品化」を検討していると話した。
研究論文は英国の科学雑誌に投稿予定。
ニュースイッチ