COVID-19:日本で「DNAワクチン」開発:大阪大のベンチャー「アンジェス」(動画):
COVID-19: “DNA vaccine” development in Japan: Osaka Univ venture “Anges”:
COVID-19:日本开发“ DNA疫苗”:大阪大学的合资企业“ Anges”
COVID-19:
ベンチャー「アンジェス」:
「アンジェス」は」、大阪大発の製薬ベンチャー。
近く日本初の治験を開始し 来春実用化目指します。
臨床試験を開始:
大阪大学とDNAワクチンを共同開発中。
近く国内初の人に投与する臨床試験(治験)を、30人程度の規模で開始します。
DNAワクチン:
DNAワクチンのメリットは、「ワクチンの安全性」と「ワクチン開発のスピード」
アンジェス創業者:森下氏
DNAワクチン:
「ウイルスの遺伝情報しか、使いません」、非常に安全。
対象となる病原体と同じ配列のタンパク質を使います。
無害な環状DNA(プラスミド)を接種。
体内で、「細胞が、病原体のタンパク質に対する、抗体を作る仕組み」です。
一般のワクチン:
「ウイルスを弱毒化したり、不活化させた後」に使います。
「ウイルスそのものが入るという危険性」が、あるのです。
DNAワクチン:メリット
DNAワクチンは、大腸菌で増やすので、ビール工場のタンクで大量生産できる。
DNAワクチンならウイルス自体の取り扱いがない。
プラスミドには、大腸菌を使い、数日で大量培養が可能、供給まで6~8週。
一般のワクチン:デメリット
鶏の有精卵で作るので、すぐに増やすことができない。
鶏卵法(インフルエンザワクチンにも使われる)は供給まで、5~8か月かかる。
弱毒化したウイルスが卵で増殖する速度に左右され、鶏卵不足などにも影響される。
DNAワクチン:開発状況
2020年3月に開発を始め、動物実験で抗体価の上昇を確認した。
大阪府の吉村知事は、今月30日からの治験開始を目標としていた。
今年秋に400人程度の大規模な治験を計画している。
製造も年内で20万人分はできるようにして、来年春/実用化を目指している。
日本産ワクチンの必要性:
例えば、米国でワクチンが開発されれば、先ず米国人が優先となる。
日本に入ってくるのは、時間がかかるし、高額かもしれない。
「日本で自国のためにワクチンが開発されるということ」が、極めて重要。
日本:主なワクチン開発一覧
- 塩野義製薬:年内に、タンパクワクチンの治験を始める方向。来年、組み換えワクチンの発売を目指す。
- 第一三共:RNAワクチンで、来年3月の治験開始を目指す。
- KMバイオロジクス:不活化ワクチンの治験を来春に開始する。
- IDファーマ:ウイルスベクターワクチンの治験を9月から開始する。
世界:主な新型コロナ用ワクチン:
- 英 オックスフォード大・アストラゼネカ ウイルスベクター 第3相
- 中国 カンシノバイオロジクスなど ウイルスベクター 第2相
- 米 モデルナ RNA 第2相
- 中国 武漢生物製品研究所 不活化 第1・2相
- 中国 シノバックバイオテック 不活化 第1・2相
- 米 ノババックス 組み換えタンパク 第1・2相
- 独 ビオンテック・米ファイザー RNA 第1・2相
- 米 イノビオ RNA 第1相
- 日本 大阪大・アンジェス DNA 第1相(30日開始)
※世界保健機関(WHO)の資料などによる。治験は第3相が最終段階
https://news.yahoo.co.jp/articles/304c7293dbf52b7bf0f696af70a871a7def0653a
Anges starts Japan’s 1st COVID-19 vaccine clinical trial on humansMedical startup
Anges Inc
said Tuesday it has started Japan’s first clinical trial on humans of a potential vaccine for the new coronavirus, aiming for government approval by the fall next year for its sale if the vaccine proves to be safe and effective.
The trial at Osaka City University Hospital begins with injecting the DNA vaccine into 30 healthy adults through early July.
It will assess their data over eight weeks to see whether they have side effects from the vaccine or have developed antibodies against the disease.
The participants are grouped into two teams of 15, with one given larger amounts of the vaccine than the other.
Each person receives two intramuscular shots of the vaccine.
If the initial phase of the clinical trial confirms the vaccine’s safety, Anges will expand enrollment to around 400.
If the next stage goes well, it hopes to obtain government approval between the spring and the fall of next year to produce and sell the vaccine.
Anges said the enrolled patients will be observed until July next year.
It said it also plans a separate clinical trial of the vaccine at Osaka University.
The vaccine Anges
has developed will inject a genetically engineered circular DNA into the body that produces “spike proteins,” which are a characteristic of the coronavirus, according to the company.
When such proteins are made, the body’s immune system is stimulated to make antibodies against the virus.
Anges joins some 17 clinical tests of coronavirus vaccine candidates being conducted globally, including by
- U.S. biotechnology company Moderna Inc,
- British pharmaceutical giant AstraZeneca Plc
- China’s CanSino Biologics Inc,
as the race accelerates.
In Japan, Shionogi & Co
is also developing a vaccine but has yet to start a clinical test on humans.
Japan Today