中国軍:台湾侵攻に向け貨物船を活用へ
Chinese military: Cargo ships to be used in Taiwan invasion
中國軍方:將使用貨船入侵台灣
・読売新聞などが、衛星画像を分析
・RORO 船を活用した訓練実施
読売新聞掲載記事からSummaryをお届けします。
読売新聞が衛星画像分析:
読売新聞が、国家基本問題研究所と共同で、衛星画像の分析を実施した。
中国軍が訓練を実施:
中国軍が、台湾侵攻に向けて
RORO 船(=民間の貨物船)を活用した訓練をしている。
1.RORO船は、大型車両が直接乗り降りできる貨物船
2.中国は台湾侵攻で、’RORO船を徴用する可能性’が指摘された。
中国河北省の演習場:
中国軍の台湾侵攻向け演習場は、中国河北省承徳市にある。
長方形の敷地に、RORO船の輪郭が二つ描かれている(5月14日撮影)
プラネット・ラボの衛星画像:
米宇宙企業プラネット・ラボ社が、撮影した衛星画像を分析した。
中国軍が台湾侵攻を念頭に、この駐屯地での訓練の様子を報じた。
衛星画像の分析結果:
1.2024年5月、河北省承徳市の訓練場を撮影した。
RORO船を模写した長さ約170mの船の輪郭が二つ描かれている
2.2022年9月、同じ訓練場を撮影した。
衛星画像は、多数の車両が輪郭内部に入っている様子を捉えていた。
中国の海軍陸戦隊:
1.兵士、武器等の輸送訓練
兵士を運ぶ駆動車や弾薬や燃料を積み込んだトラックが、効率的に船に乗り込む訓練を重ねている。
2.水陸両用作戦の準備訓練
海軍陸戦隊が、RORO船の活用も含め、水陸両用作戦の訓練を実施中。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240718-OYT1T50007/
日本政府:中国軍の昨年の演習を分析
読売新聞掲載記事からSummaryをお届けします。
日本政府:
日本政府が、中国軍の昨年の演習を分析。
最短1週間以内に、中国軍の地上部隊が、台湾に上陸できる能力があることが分かった。
1.従来、中国の台湾上陸は、1か月を要すると見積もっていた。
2.中国軍は、米軍の隙間を 突く超短期戦も想定している。
日米台は、中国の超短期戦への警戒を強めている。
日本政府の分析:
1.2023年夏頃、1か月かけて、中国軍が近海で訓練を実施。
2.ミサイルや艦艇の訓練を対象に分析した。
一連の演習を分析した結果:
各部隊が同時作戦を実施した場合:
台湾周辺の海上・上空封鎖から、大量の地上部隊の上陸まで、数日で遂行できることが判明した。
中国軍による台湾への侵攻:
台湾への侵攻は、次の順に進むことが予想される。
1.中国海軍の艦艇が、海上を封鎖
2.中国のミサイルが、台湾の軍事施設を攻撃
3.揚陸艦や輸送ヘリ部隊を投入し、 橋頭堡を構築
4.揚陸艦や民間の大型貨物船で部隊や戦車を投入
台湾軍の反撃:
1.米軍の介入で、中国の作戦が難航することもある。
2.中国軍は、米軍の主力部隊が来る前に、台湾を制圧したい。
中国はサイバー攻撃でハイブリッド戦:
1.中国は、武力攻撃及び重要インフラへのサイバー攻撃を実施。
2.ハイブリッド戦を仕掛け、米軍の介入を遅らせる可能性もある。
超短期戦が現実となった場合:
日米政府など各国が、迅速に対応できるかが焦点である。
日本政府も、台湾在留の2万人の邦人保護や、沖縄県・先島諸島の住民避難が課題となる。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240718-OYT1T50001/