中国製コンテナクレーン:米国が港湾施設から排除
Chinese container cranes: US bans from port facilities
中國製造的貨櫃起重機:美國禁止其進入港口設施
・中国のスパイ網を警戒、セキュリティ強化
・クレーンの脱炭素化、クリーンアクションプラン導入
勝又壽良ワールドビューからSummaryをお届けします。
中央日報:(2月22日)
中国製クレーンは、トロイの木馬である。
’米国中国製クレーンを行政命令で除去へ’と題する記事を掲載。
バイデン政府の行政命令:
2月21日、海洋サイバーセキュリティ対策を発表した。
’中国製コンテナクレーンに対し、セキュリティ監視’を義務付ける。
コンテナクレーンがスパイ道具として利用される可能性が高い。
今回の行政命令:
1.海上船舶・施設に、セキュリティ監視強化の権限を付与。
2.サイバーセキュリティ事故に対する報告を義務付ける。
米国港湾インフラに投資:
バイデン政権は、5年間で港湾インフラに200億ドル(3兆円)を投資する。
米国港湾施設のセキュリティ強化:
今回の指針の目的は、米国港湾の80%を占有する中国製クレーンを排除すること。
1.中国製クレーンは、遠隔制御・プログラミングできる。
2.現在、米国のセキュリティー対策は脆弱なのだ。
中国のサイバー攻撃を警戒:
中国が中国製クレーンで、サイバー攻撃を仕掛けている。
中国が台湾侵攻の際、サイバー攻撃を使うのだ。
’米海軍出動を阻止する可能性’が指摘された。
米国沿岸警備隊の新指針:
1.中国製クレーン運営者に対しセキュリティ監視義務を課す。
2.中国の港湾責任者に、指針の順守可否を確認する。
ただしセキュリティ対策上、指針の具体的内容を公開せず。
中国製コンテナクレーンの占有率:
中国製コンテナクレーンは米国港湾の80%を占有している。
1.これを全て除去する計画である。
2.中国にとって大きな損失となる。
中国ZPMCのクレーンが急増:
特に、バージニア、メリーランド、サウスカロライナ港が重要。
最近、ZPMCクレーンが多数配置された。米軍の利用頻度が特に高い。
中国の情報収集の手口:
中国製クレーンに装着された情報収集装置を使用。
港湾コンテナの出荷元や目的地など、情報を中国に送信する。
従来から、米国に被害を与える懸念が、提起されていた。
米国防情報局:(DIA)
2022年、中国の米軍事情報収集実態を分析した。
1.中国が、クレーンを通じて、港湾物流をかく乱の懸念。
2.中国は、習近平政権以前から、技術情報の入手を継続。
中国製クレーンの調査実施:
米国港湾には、中国製クレーンが200基以上ある。
1.今回、米国当局が既存クレーンの約50%を調査。
2.悪意のあるサイバー活動が見つかった事例もある。
日本の名古屋港にサイバー攻撃:
中国のランサムウエア攻撃で、数日間運営が中断された。
日本でも名古屋港のクレーンが、中国のサイバー攻撃の被害に遭っている。
https://hisayoshi-katsumata-worldview.com/archives/35109219.html
三井E&Sの港湾クレーン:脱炭素化で世界の港湾に貢献
東洋経済オンライン掲載記事からSummaryをお届けします。
三井E&Sの港湾クレーン:
コンテナクレーンの納入実績:
1.ガントリークレーンを、世界の港湾に470基納入した。
2.トランスファークレーン(RTG)を、1690基納入した。
米パセコ社と技術提携:
1988年三井物産と、米パセコ社を子会社化。
1960年代、米パセコ社は、世界最大の港湾クレーンメーカー。
風の影響が少ない構造採用:
地上50mの操縦席で、クレーンを操作する。
1.強風も吹く中、60m アームを自由に操作。
2.軽い上に風の影響が相対的に少ない構造だ。
米政府のクリーンアクションプラン:
カリフォルニア州・ロサンゼルス港やロングビーチ港
2030年までに、港内設備に「ゼロエミッション」を義務付けた。
トランスファークレーンのゼロエミッション化を進める。
水素燃料電池で実証試験
三井E&Sのトランスファークレーンは、ロサンゼルス港やロングビーチ港 で、100基稼働中。
このクレーンの動力を、水素燃料電池に置き換える。
2024年6月、水素燃料電池式での実証運転を開始。
東京都で港湾設備の脱炭素化:
日本でも東京都が港湾設備の脱炭素化を計画中。
2024年大井埠頭で、水素燃料電池式クレーンを実証稼働する。
https://toyokeizai.net/articles/-/729784?page=4