COVID-19:阪大が変異ウイルスを人工合成:2週間に短縮(動画):
COVID-19: Osaka Univ synthesizes mutant virus: shortened to 2 weeks:
COVID-19:大阪大学人工合成突变病毒:缩短至2周
大阪大学微生物病研究所:
松浦善治教授チーム:PCR検査と同じ技術を使います。
新型コロナウイルスを人工的に作ることに成功しました。
- 従来は、新型コロナウイルス作製に数か月掛りました。
- この方法を使うと、わずか2週間に短縮できるとのこと。
- 変異ウイルスも、迅速に作ることが可能。
新型コロナ治療法の研究が加速することが期待されます。
(読売テレビ) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f59d37131ea3faa3d4b355c1c1254b05b471c3e
阪大:迅速・簡便な新型コロナウイルス人工合成技術を開発
ー松浦研がCell Reportsに発表ー
大阪大学
微生物病研究所
鳥居志保研究員
松浦善治特任教授
北海道大学
福原崇介教授Circular Polymerase Extension Reaction (CPER) 法を用います。
2週間で、新型コロナウイルスを人工合成する新技術を確立。
新技術により、「従来、数ヶ月かかっていたウイルスの合成」が大幅に短縮されます。
変異ウイルスを迅速解析:
「世界中で出現する変異を持つ新型コロナウイルス」に対して、迅速に解析できます。
また、
- 遺伝子操作したウイルス研究では、
- 人工的に外来遺伝子を組み込むなど、
- 病原性解析や治療法開発に応用できます。
本技術は、今後新型コロナ研究で、中心的な役割を担うと期待されます。
SARSウイルスの人工合成:
従来の問題点:
SARSウイルスの開発には、複雑かつ高度な遺伝子操作技術と数ヶ月の期間が必要です。
従来は、「限られた研究者しか、コロナウイルスを人工合成できない」という問題がありました。
今回は変異ウイルス対応:
今回、迅速かつ簡便に感染性ウイルスを作製する技術を開発。
この技術を使えば、変異ウイルスに対応し、病原性の解明や治療法を開発できます。
今回の技術で、任意の遺伝子変異を素早く簡便に導入できます。
CPER法の活用:
CPER法を用いることで、
- 高度な遺伝子操作技術を用いずに、
- PCRのみで新型コロナウイルスの、
- 感染性DNAクローンを作製できることが分かりました。
さらに、GFPなど、
- 蛍光タンパク質を導入したウイルスや、
- 任意の遺伝子を変異させたウイルスも、
- 作出可能であることを示しました。
大阪大学微生物病研究所 RIMD
http://www.biken.osaka-u.ac.jp/achievement/research/2021/152
Establishment of a reverse genetics system for SARS-CoV-2 using circular polymerase extension reaction
Highlights
A quick PCR-based reverse genetics system is established for SARS-CoV-2
SARS-CoV-2 recombinants harboring reporter genes or mutations can be generated
Summary
SARS-CoV-2 has been identified as the causative agent of COVID-19.Although multiple mutations
have been observed in SARS-CoV-2, functional analysis of each mutation of SARS-CoV-2 has been limited by the lack of convenient mutagenesis methods.In this study,
we establish a PCR-based, bacterium-free method to generate SARS-CoV-2 infectious clones.Recombinant SARS-CoV-2
could be rescued at high titer with high accuracy after assembling 10 SARS-CoV-2 cDNA fragments by circular polymerase extension reaction (CPER) and transfection of the resulting circular genome into susceptible cells.The construction of infectious clones for reporter viruses and mutant viruses
could be completed in two simple steps: introduction of reporter genes or mutations into the desirable DNA fragments (∼5,000 base pairs) by PCR
assembly of the DNA fragments by CPER.This reverse genetics system may potentially advance further understanding of SARS-CoV-2.
ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2211124721003284