産総研:ウナギやワカサギが減少要因:殺虫剤ネオニコチノイドの影響(動画):
AIST: Decrease in eels and smelts: Effects of the insecticide neonicotinoid:
AIST:鳗鱼和果肉减少:杀虫剂新烟碱的影响
産総研/東京大学/島根県/名古屋市/千葉工業大学
環境調査:島根県の宍道湖
今回、島根県の宍道湖を対象とした環境調査を実施した。
ネオニコチノイド系殺虫剤が、水田などで利用されている。
殺虫剤が、ウナギやワカサギの餌となる生物を殺傷した。
間接的に、「ウナギやワカサギを激減させていた可能性」を指摘している。
今回の指摘事項:
島根県宍道湖におけるウナギやワカサギの漁獲量激減の原因を調査
水田から流出するネオニコチノイド系殺虫剤が川や湖の生態系に与える影響を世界で初めて検証
淡水と海水が混合した汽水域での毒性物質の影響評価の重要性を指摘
欧米の調査結果:
ネオニコチノイド系殺虫剤は、ミツバチの大量失踪を招いた可能性が報告されている。
欧米では規制強化しているが、漁業に与える影響については、未解明のままであった。
農地の大部分を占める主食は、欧米では小麦であるが、日本では米である。
ネオニコチノイド系殺虫剤:水溶性
ネオニコチノイド系殺虫剤は水溶性なので、水田で使用されると流出する。
今回の調査で、「河川や湖沼の環境に影響を与える可能性」を指摘した。
この成果の詳細は、2019年11月1日(米国東部夏時間)にScience誌に掲載される。
https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2019/pr20191101/pr20191101.html